俺らの明日FINAL-1
〜出会い編〜
「よう、同じクラスだな。」
「ああ、彰浩か。」
「いよいよ俺らも高校生だな。」
「あんまり変化はないがな。」
「虫じゃねーんだ、短期間で変化するかよ。」
「それもそうだな。」
「ふぉぉぉ」
「・・・なぁ。」
「ん?」
「お前の斜め後ろのやつ。」
「あん?」
「ふぉぉあああ」
「・・・なんだありゃ?」
「さあ。」
「おい、どうした?」
「腹が・・・」
「腹が痛えのか?」
「ああ。ぐぉ!!」
「おいおい、トイレ行ってこいよ。」
「い、いや、入学式早々大便っつーのもな。」
「まあ、わからんでもないが、行ってきたほうがいいよ。」
「ああ。もし最悪の事態になったらお前のあだ名これからずっとウ○コマンだぞ。」
「・・・それは嫌だな。」
「だろ?行ってこいよ。」
「ああ。」
「おーす、賢治。同じクラスだな。一年間よろしくな!!」 バシッ
「「あ」」
「・・・」
「ん?どうした、賢治?」
「・・・」 がたっ、だだだ
「お、おい!?どこ行くんだ〜?」
「やばいな。」
「ああ。」
「なあ、あいつ賢治っつーんだけど、どうしたか知らない?」
「戦ってると思うよ。」
「これからの高校生活を賭けてな。」
「?」
「俺は相田彰浩。よろしく。」
「おお、俺は金井哲夫。よろしく。」
「俺は宮本圭吾。よろしく。」
「さっき走っていった奴は仲居賢治っつーんだけど、あいつどうしたんだろ?」
「さっきさ、ふぉぉぉって言ってたんだよ。」
「・・・何やってんだあいつ。」
「それで俺がどうした?って聞いたらまぁ腹痛おこしてた訳よ。」
「最初は高校生活初日から大はきついってたんだけど、まぁ説得したんだよ。」
「お前らいいやつだな。」
「いや、まぁ、それで行こうとしたら金井、あ、呼び捨てでいいよな?」
「ああ、もちろんだ。」
「金井が来て、その、腰をな・・・」
「こう、ばしって。」
「・・・」
「まぁ、なんだ、その、とどめというのかな?やっちゃったわけよ。」
「・・・まずいな。」
「そうだな。激しくまずいと思う。」
「仲居がトイレから中々帰ってこないのはどっちの理由だろうな。」
「・・・」
「まぁ、もし最悪の事態でも誰にも言わねぇから。」
「入学早々登校拒否はさすがに可哀想だからな。」
「ちょっと様子見てくるかな。」
がららっ
「あ、帰ってきた。」
「よぉ、大丈夫だったか?」
「ああ、ギリでセーフだった。」
「良かったな。」
「ああ・・・あっ、てめえぶっ殺してやる!!」
「お、落ち着け!!間に合ったんなら良かったじゃねーか。」
「うるせー!!ズボン下げたら若干こんにちは状態だったんだよ!!てめえにその気持ちがわかるか!?」
「それって間に合ってないんじゃ・・・」
「うるさい!!どこも汚してないから俺の中ではセーフなんだよ!!」
「あ〜、仲居。」
「ん?ああ、初めまして。中井賢治です。」
「よろしく。俺は宮本圭吾な。あのさ、言いづらいんだけど。」
「俺は相田彰浩。仲居、全員から注目浴びてんぞ。」
『・・・』
「うぉ!?」
「あらら。」
「あらら、じゃねー!!てめえどうしてくれんだ!?」
「俺のせいかよ!?」
「当たり前だ!!」
「なあ、圭吾。」
「ん?」
「高校生活楽しくなりそうだな。」
「ああ。」
「てめえ、死んで詫びろ!!」
「どこの任侠だこの野郎!!」