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舞い斬る華
【ファンタジー 恋愛小説】

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舞い斬る華 第九章 (完結)-2

シルディアが指さす
「あ、あれ?」

偽ハロルドが乗っていたと思われるバイクがそこに一台ぽつんと停まっている!

「これだ…確かにあいつの乗っていたやつだ!」

なぜこれがココに?といった感じで3人は辺りを見回す。

少ししてからまた一番にシルディアが皆に呼びかける。
「ねぇこれって…」

そこにはアスファルトのようなコンクリートのような床に真新しく出来ている銃創があった。
一同は確実にここで何かあったことを察知する。

老師がバイクをいじる。
が、扱いなれていないのかいまいち良く分かっていない。

そこに椿が来てそのバイクをいじる。
鍵が付けっぱなしだったので、それで開けれるサイドボックスなどを開く。

そこには何枚かの書類や、コンビニででも買ったと思われるスナック菓子が入っていた。
薄暗くてよく見えないが、目を凝らしてよく見ると、銃の納入リストや製造ルートなどが記述されているようだ。

「こいつは…」

3人はその書類を確認するために、明るいエレベーターの方へ戻った。

そこには銃で使ってある毒の出る弾のシステムや、様々な情報が記述されていた。

「こっちの顧客リストは…」
老師が手に持っていたリストには、その銃をバラ撒いた場所が記されていた。
数日前に踏み込んだ場所にもやはり試用として、実験段階の銃を渡したと思われるようなことも載っていた。

「とんでもないもの見つけちまったな」

3人はこの大きな情報を整理、対策するために一度部屋に戻ることにした。

「シルディア、一番上のボタン押して」
「うん」

エレベーターが動き出す。

ゥィーン…

ゥィーン…

「ん?シルディアどこ押した?」

シルディアはどうやらB1のボタンではなく、さらにその上のボタンを押していたようだ。
最上階直通…署長専用の直通ボタンである。

「おいおいシルディア…」

「ぇー椿一番上っていったもん〜」

「だからって…」
とか言ってる間に最上階

チン
エレベーターの扉が開く。

「…ん
なんか生臭くないか?」

室内用香水のような香りでごまかしているが、何か血生臭い…

「署長の身に何か!?」

エレベーターをおりて署長室を開けようとする

ガチャガチャ…ガチャガチャ…
開かない


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