狂い咲く想いを揃えて-8
「膣で覚えて。俺を憶えて」
オルガスムの余韻が消えないうちに、何度も何度も求められた。
敏感になった体がますます過敏になる。
本物のSEXを彼に教え込まれた。
叩きつけるように。
肉膣が彼によって作り替えられてゆく。
性交痛で悩んでいた昔の自分にさよなら。
「クリで感じちゃ駄目だ」
クリが彼の股間に当たらないように、騎乗位でM字開脚にされた。
繋がっているのが、彼に丸見えだ。
「嫌だ…恥ずかしい…」
後背位でも激しくイッた後だけに、膣の中が熱くぽってりとろけている。
「この穴で覚えるんだ」
下から突き上げられる。
私の膝が崩れないようにウエストを掴んで。
「っはああぁぁ!」
彼の腕に邪魔されて股が閉じれない。彼の股間にクリを押しつけたい衝動が溜まってゆく。
ねえ、苛めて…。
痒いほどにしつこく疼くから。
「締めて」
彼が突く。突き続ける。
「あぁっ!あっ、あああぁ!」
できないと、力なく首を横に振る。
そんな器用にはできない。
感じるのに精一杯だ。
盲腸の傷跡を擦られた。
親指で。
「っはあぁ!」
感じた。
産毛が逆立つほど。
膣が締まった。
尻も締まった。
「うっ!…いいよ…」
強く突かれた。
「ひぃっ…!」
恥知らずに腰が動いてしまう。少し前までは蜜壺から抜けるばかりだった彼の欲望を、今は上手に捕まえている。
ゆさゆさ、胸が激しく重く揺れる。
「イクっ!んっ、んあぁ―――っ!!」
彼の熱さを子宮で受け止めながら…。
寝ては覚めて、互いの存在を確かめるように抱き合う。これは夢じゃないと。
「好き…」
「愛してる」
言葉にして安心感を与え合う。
今までが長すぎた。
離れ離れになった空間を埋めるように愛し合った。
感じすぎて痛いくらい。
もうあんたのカタチまで憶えちゃったよ。
SEXが上手いね、あんたは。いっぱい女を泣かせてきたから?
「違う。愛してるから」
止めてよ。
そう言われると、女は弱くなるんだから。
「あっ、あああぁ!駄目っ!駄目駄目駄目っ!…ひぃあああ!!」
頭が爆発するほど狂った。
おしっこがもれちゃうほど乱れまくった。
最後の最後に、クリ○リスをいっぱい可愛がってもらった…。
閉め切ったカーテンの隙間が、光を告げる。
体の節々が痛い。
起き上がれない。
今日が日曜日でよかった…。明日は仕事だ。
ふたりしてぼんやりベッドにたゆたう。