怪談話CASE special:唐沢しずくの場合-2
『死ね!!』
『きゃあぁあああ!!!』
不審な男が振り下ろしたナイフは、胸の辺りを外し私の右腕を切り付けた。
『あ…!! あ…!!』
『好きだ。しずく』
恐怖で動けなくなった私の胸を目掛け、銀色のナイフが振り下ろされる
ザシュ……
『……っあ…!!』
『お前は、俺のもんだ』
意識が遠退いていくなか、ニヤニヤと笑みを浮かべる男を見上げる。
………。
そっか…。
思い出した…。
私を殺したのは、加藤拓真…。
私の意識は、
そこで途絶えた。
うすら笑いを浮かべるストーカー男を目の前に……。