『ホントはね。』-1
こんな時間に電話なんて
あなたしかいない。
すぐにでも出られるのに
少し時間をおいて
そっけなく電話にでるの。
『別に用はないんだけどね。』
受話器の向こうで
照れてるあなた。
愛しい気持ちを押し殺して、
あくまで平然をよそおう。
素直になれないのは、
こんなにあなたに溺れてること
気付かれるのがくやしいから。
ホントはね、
すごく すごく 好き。
だけどね、
この言葉を口にするには
まだまだ
時間がかかりそう。
その日が来るまで
気長に待っててくれますか?
世界一大切な
私の好きな人。