『desire to link』-2
ぎしぃっ…。
「そう、ここの“concentrate”の後の前置詞は“on”で合ってる…。で、意味は?」
「ぁ…『集中する』…」
「いいよ、正解」
彼が少し腰を動かした。
「あっ…」
「ほら、“concentrate on study”…」
いたずらっぽく言う。しかし、あたしはそれどころではない。
早瀬はあたしの腰をつかみ、下からあたしを突く。
「んく…」
「次の問題は?ここのカッコは何が入る…?」
「…“from”」
「そうだね。正解」
「やぅっ…!」
先ほどにもまして強くあたしを貫いた。
押しつけられた腰から、甘い痛み。
早瀬はあたしの机のイスに腰掛けている。そしてあたしはその早瀬の膝にのっていた。
いや、その密着感は「のる」だけにはとどまっていない。
つまり、あたしと早瀬の身体はつながっているのだから。
二人分の体重を受けるイスはさっきから軋む音がとまらない。
早瀬が深くあたしを刺すごとにいっそうその音は大きくなるのだ。
床には先ほどあたしが脱いだパンツが見える。
くしゃくしゃのジーパンが早瀬の足元にからみついたまま。
あたしはスカートを剥かれ、股の根元にある肉襞がしっかりと早瀬自身を咥えこんでいる。
早瀬はこのスタイルが大層気に入っているようだ。
「凪…、ここは?」
耳元に甘く囁く。
あたしは身体が弾かれる様に軽く痙攣する。
「ほら、早く答えて…」
熱い舌が耳に侵入するのがわかった。
甘く痺れる身体。
「…ぁ…ん…“of”」
「違うだろ?ここは“with”だ」
「やぁっ…んっ!」
乳首をシャーペンの先で突付いた。
胸元だけ開いたブラウスからは無造作に引き摺り下ろされたブラと乳房が顔を覗かせている。
「今日はここまでにしとく?」
早瀬が挿したものを引き抜こうとした。
あたしは頭をぶんぶんと振った。
早瀬がふっと微笑むのが机に置いてある鏡ごしにわかった。
その視線はあたしのものと絡み合っている。
「凪はスケベだな…」
「ああンっ!」
両乳首を強く摘んでいる。
「順位も上がってたし、ご褒美だね」
引き抜こうとしたそれを一気に深く刺した。
ずちゅうっ、と淫靡な音がはっきり聞こえた。
「やらしいね。こんなに溢れているよ?」
早瀬の長い指があたしの愛液をすくった。そして指同士で擦り合わせ、はなす。
銀糸のように、それは光っていた。
「ぁ…とろとろぉ…」
早瀬は舌先でそれを舐めた。あたしによく見えるように。
「や…」
「恥ずかしいね。こんな濡らして。いやらしいおま○こだ」
「せ、せんせ…」
一向に動いてくれないもどかしさをわかってほしかった。
「どうした?凪」
しかし、早瀬は耳たぶを軽く食(は)み、乳房をその大きな掌で揉み上げるだけだった。
「おね…がい。うごいて…」
「何を動かすの?言ってごらん?」
指は乳房を軽くまさぐるだけで、張り詰めた頂点には見向きもしない。
「や…じらしちゃ…」
「言わなきゃわからないだろ?」
動こうとするあたしの腰を彼は抑えた。
「い…や…はやく」
「ダメ」
「お願い、おっぱいも…」
「どうしてほしいんだよ。なんでも聞いてあげるよ。ご褒美だから」
鏡の彼は笑っている。下卑た笑いではなく、男の子がいたずらしている時の無邪気な笑み。
それがあたしを一層掻き立てる。