『恋愛詩集』-6
『last mail:boys:』
『あなたのことが好きでした ありがとう』
受信ボックスを表示する携帯
震え続ける僕の掌
こんな短い本文だけれど
何日分
何週間分もの想いが
ひしひしと伝わってくる
急いで返信をする
『Re:はじめまして』
『僕も大好きです ありがとう』
なんだか
君を好きになったことに感謝しないといけない気がして
君がもう
この世にいないのは知っている
それでも届いた一通のメール
『Re:Re:はじめまして』
『ありがとう さようなら』
涙で携帯が見えなくなる
でも今
心を込めて伝えたい
ありがとう
さようなら