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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み9 〜secretly concern〜-7

「うぅっ……はぁう、あん、やぁんっ……!」
 美弥の声が、なまめかしさを増す。
 連続して攻められると腰が自然に動き、自分でお腹の中を掻き混ぜてしまうのだ。
「っくうぅ……!」
 下腹を滑った指が充血した淫核に触れてきたため、美弥の背が大きくのけ反る。
 指先で優しく捏ね回すと、内股がびくびく震えた。
「締め付け、キッつ……イきたいって、中がひくひくしてる」
 恋人が囁くいやらしい言葉に、美弥は否定を返せない。
 気持ち良過ぎて実際に、イきたくて仕方ないのである。
 お腹の中が小刻みに震えて侵入者を愛しげに食い締めているのも、十二分に分かっていた。
「そんじゃいったん、頑張りましょうか」
 龍之介は、美弥を寝かせる。
 そして唇に軽いキスを落とすと、美弥をイかせるべく腰を振り始めた。
「ふ、あぁ……っ!あっ、んあっ、ああっ!」
 心も体も十分準備が整っていた美弥は、複雑に肉棒を締め上げる。
「はむ、むふ……んん、ん……」
 唇を味わいながら、龍之介は蜜壺の感触を楽しんだ。
 バランスのいい足が腰に絡み付き、もっと奥へと龍之介を誘う。
 よっぽど我慢していたのか腰を使い始めていくらもしないうちに、美弥が限界を突破した。
 何とかその波を堪え、龍之介は腰を打ち付け続ける。
「ひぃあっ……あっ、ああっ、んああああ!」
 連続して体を揺さぶられ、美弥はなす術もなく声を上げ続けた。
 呼吸を落ち着ける間もなく、また波が襲ってくる。
「りゅうっ……!」
 またイけるよう腰を使いながら、龍之介は手を伸ばした。
 ベッドシーツを握り締めている美弥の手に、伸ばしたそれを絡ませる。
「っああぁ……!」
 絡んだ指を握り返し、美弥はまた達した。
 さすがに龍之介も抗えず、一声呻いて動きを止める。
 脳天から背骨を駆け抜けて到達した快楽に従い、肉棒は爆ぜて子種を撒き散らした。
「……っふぅ……」
 一滴残らず美弥の中に注ぎ込んでから、龍之介は息をつく。
 時折思い出したように痙攣している美弥の髪を手櫛で梳いてやると、汗ばんだ顔へキスを落とした。
 美弥は瞼を閉じて、早くも寝息を立て始めている。
 自分がじっくりたっぷりこってりした愛撫を長い時間楽しんだせいで、やっぱり消耗が激しかったようだ。
「するの、久しぶりだったもんなぁ……仕方ないか」
 新年早々……姫始めでこれだけ時間をかける事ができたのだから、まあよしとしておこう。
 
 
 翌日。
 龍之介と紘平は、正月二日目からバイトに励んでいた。
 とはいっても……中途半端な時間のせいか客の姿は見えず、他のバイト仲間は休憩中である。
 仕事をしに来たのに、いたって暇だった。
「ほー。充実した元日だな」
 乾いた布巾でコップを磨きながら、紘平はそう言う。
「ま、俺も違うとこで初詣してきたけどなぁ」
 床をモップがけしながら、龍之介は尋ねた。
「何か願ったか?」
 聞かれた紘平は、にんまり笑う。
「龍やんこ・そ〜」
 からかう口調で言われた龍之介は、苦笑して髪を掻き上げた。
「神様脅してきた」
「うっわぁ」
 さすがに、紘平の頬が引き攣る。
「あぁ、不安だ……」
 愚痴をこぼす龍之介へ、紘平は声をかけた。
「大丈夫だって!なぁんのために瀬里奈が一肌脱いでると思ってんだ?」
 龍之介は、肩をすくめる。
「ま、苦手だけど信頼できるのは分かってるさ」
 龍之介が自分の恋人である瀬里奈を苦手とするのは個人的感情からくるものではないと分かっているので、紘平は何も言わない。
 と、その時。


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