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伊藤美弥の悩み 〜受難〜
【学園物 官能小説】

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恋人達の悩み9 〜secretly concern〜-6

「んぐっ……!!」
 二度目とは思えないくらいに大量の精液が口腔を通り越して喉まで侵食したため、美弥は噎せて顔を離す。
 逸らした横顔にも、白濁液は容赦なく降り注いだ。
「わわわわわ……!」
 つかの間の射精感に酔い痴れていた龍之介だが、我に返ると慌ててティッシュを引っ掴む。
 恋人の肌を汚している自身の放出した体液を丁寧に拭き取りながら、龍之介は様子を伺った。
 こほこほと噎せていた美弥は、龍之介を見て唇を尖らせる。
「出すなら、そう言ってよぅ……」
 何の前触れもなく精液をぶっかけられたために心の準備ができておらず、受け止め切れなかった事が不満のようだ。
「ごめんなさいねぇ。久しぶりだしあんまり気持ち良くって、我慢できなかった」
 おどけてそう返すと、美弥は苦笑する。
「……続き、する?」
 その問いに、龍之介は頷いた。
 二度も放出したというのに、体は美弥の中に入りたがって準備が十二分に整っている。
 自分に対する龍之介の性欲の強さは承知しているから、美弥は別段驚きもしなかった。
 いつもの場所からいつものモノを取り出し、再び龍之介の分身に唇で触れる。
 表面に優しく触れながら、美弥はそれをかぶせた。
 そして、龍之介の上に跨がる。
「する?それとも、したい?」
 中腰になって出入口で先端をつつきつつ、美弥は尋ねた。
「どっちがいい?」
 龍之介は微笑むと、不意に美弥の唇を奪う。
「んっ……!」
 口腔に舌を捩じ込みながら、龍之介は美弥の腰へそっと手を這わせた。
 唇に注意を奪われている美弥の腰を、龍之介は引き寄せて落とす。
 
 ずんっ!!
 
「〜〜〜っっ!!」
 一気に奥まで刺し貫かれ、美弥の腰がびくびく震えた。
「あ、あ……」
 細い腰を抱え、龍之介は下から美弥を揺さぶり動かす。
「ひあっ、ああっ、あああっ……!」
 それに翻弄され続ける美弥は、熱い鳴き声と共に龍之介を締め上げる事しかできなかった。
「ほーら……動けないの?」
 余裕たっぷりの笑みと共に、龍之介は腰をグラインドさせ続ける。
 上に乗った美弥の主導権は、ないに等しい状況だ。
 しばらくして龍之介が突き上げを止めると、美弥はか細い呼吸を必死で整える。
 ごく、と龍之介は生唾を飲み込んだ。
 呼吸する度、二つの膨らみが量感たっぷりに揺れている。
「はぅんっ……!」
 思わず、美弥は声を出した。
 片方の乳房へ指が這うのと同時に、もう片方へ吸い付かれたのである。
 舌先で乳首をねぶられ、美弥は頭を左右に振り乱した。
 もう一方は揉んだりつまんだり扱いたりと忙しく刺激され、喉の奥から抑えようのない声が漏れ出る。
「もう、やぁ……」
 説得力のない潤んだ声で囁かれ、龍之介はほくそ笑んだ。
 ちろり、と口に含んだ乳首を舐める。
「ふっ……!」
 声より体の方が正直で、淫裂は肉棒をきゅんと締め上げた。
「そんな声で言われても、説得力ないよぉ?」
 乳首から口を離した龍之介は、首に狙いを定める。
 顎に手をかけて横を向かせ、唾液をたっぷり乗せた舌を華奢な首に押し当てた。
 べろりと舐め上げると、美弥の喉から声が漏れる。
 やはり、首が弱い。
 龍之介は、首を激しく舐めしゃぶった。


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