たったひとこと【第1話:どんな2人?】-4
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朝の身支度を素早く済ませた詩乃は部屋に戻り
「じゃまた会おうね、なりゆき・チュッ・」
抱き枕にキスをして家を飛び出した。
お母さんの、朝御飯は―?の声さえも耳に届かず風に流されていく。
何故なら彼女の頭の中は
「デヘヘヘヘ・」
・・・夢の続きでいっぱいだったからです。
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お互い家を出てから5分後・・・
一本道につながるY字路の合流手前の道で、壁を隔てて2人は別々に息を潜めていた。
(今日こそは成之に・・・)
(絶対にこの日に決めてやる・・・)
両者とも準備が出来たようでほぼ同時に一歩を踏みだす。
「・・・」
「・・・」
目が合う2人。
何だかお互い顔がキリッと引き締まって別人のように見える。
「・・・詩乃」
「・・・成之」
まるで最終話のような空気が流れる。
ベッタベタでラブラブな2人の時間が今・・・
「・・よお」
「またアンタ?何でいつも会っちゃうのかしら?」
あれ?
「まさか成之、アタシに会う為にこの時間に来てんじゃないでしょーね」
「バカ言ってんじゃねえよ。なんでお前と」「アタシだってアンタとなんか・・」
・・・え
えぇ―――!!!??
どゆこと?どゆこと?
両想いなんじゃなかったの!?
とりあえず続くらしいです!!第2話乞う御期待!
ねえ、どゆこと〜!?