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俺と俺様な彼女
【コメディ 恋愛小説】

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俺と俺様な彼女 〜10〜-1

「先輩、助けてください。」
「嫌よ。」
「・・・まだ何も言ってません。」
「数馬を助けるということ自体が嫌なのよ。」
「・・・勉強教えてください。」
「嫌。」
「テストが終わったらぬいぐるみプレゼントします。」
「いいわ。」
「・・・」
俺<ぬいぐるみかよ。やばい、久々に泣きそうだ。

〜軽く死ねます〜


「やばい!!来週から学年末じゃん!?」
「そうよ。」
「別に今からやれば赤点はないっしょ。そんなに慌てなくてもいいじゃん。」
「俺二学期の期末で数学と化学欠ったんだよ。」
「・・・マジ?」
「大マジだ。だから今回は欠点免れてもそれだけだったら意味ねーんだよ。」
「先輩と付き合って調子に乗るからだ、馬鹿。」
「自業自得ね。」
「憲一、結衣。」
「嫌だ。」
「嫌よ。」
「まだ何も言ってねーよ。」
「どうせノート見せてくれとか、勉強教えてくれだろ。」
「私たちも自分のことで精一杯だから無理ね。」
「頼むよぉ〜。」
「先輩に教えてもらえよ。月宮先輩頭いいんだろ?」
「そうしなさいよ。」
「お前、先輩に勉強なんか教えてもらってみろ、俺の精神なんざ一日で崩壊するわ!」
「じゃあ、追試がいいのか?」
「うっ、それはやだ。」
「先輩か追試、どっち取る?」
精神の崩壊か春休みが削られるか、・・・究極の選択だな。


「でも数馬成績中ぐらいって言ってなかった?」
「一学期はそうだったんですけどね。二学期、特に期末がずたぼろでした。」
「遊びすぎよ。」
「反省してます。」
「まあいいわ。どこでやる?」
「俺はどこでもいいですよ。」
「数馬の家は?」
「構いません。」
「そう、じゃあ明日から特訓ね。」
「お願いします。」
「じゃあ、今日はゆっくりしてなさい。明日から地獄だから。」
「・・・」
やっぱ追試のほうがよかったかな。


「こんにちは〜」
「いらっしゃい、保奈美さん。ごめんなさいね〜、数馬が迷惑かけて。」
「いえ。」
「ささ、どうぞあがってちょうだい。」

「こんにちは、先輩。」
「早速はじめるわよ。」
「う〜す。」
「何が苦手なの?」
「数学と化学です。」
「来年は文型に進みなさい。」
「言われなくてもそうします。」
「じゃあまずは数学からやりましょうか。問題集だして。」
「はい。」
「とりあえず、このページまでの標準問題やりなさい。わからないところはとばして。」
「わかりました。」


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