きみのとなりへF-4
「ふぁ〜、お腹いっぱい!ご馳走でした!」
僕と誠二はご飯のお礼に洗い物をしてから帰ることにした。
「ありがとう!助かる!」
ニッコリ笑ってそう言う沙癒ちゃんを見てると、じぶん家では嫌な洗い物が楽しかった。
「よぅし!明日も学校だし、帰ろうか、一平。」
「そうだね!」
「私は沙癒ん家で課題やってから帰ろっと!」
「そかそか、じゃあお先に!お邪魔しました〜。」
「お邪魔しました〜。」
そう言って、誠二と二人で沙癒ちゃん家を出た。
「よかったな、仲直り出来て、夕飯までご馳走になれたじゃん。」
「ありがとうございます、誠二様。感謝します。」
「うむ、くるしゅうない。カッカッカッ。」
誠二はアホだけど、今回も世話になっちゃったよ。感謝しなきゃね〜。
それにしても、沙癒ちゃんのご飯おいしかった〜。また食べたいなぁ!
「あ、そうだ、一平!二次審査の結果、今週の金曜日に出て、うまくいけば、今週の日曜日にはテレビ出演だぜ!」
「マジ?!じゃあ明日からは本腰入れて特訓だね!」
「おぅ!頑張ろうな!」
二次審査の結果はまだ出てないけど、きっと大丈夫だったはず!二次審査受かってたら、沙癒ちゃんに報告しよう!
よぅし!頑張らねばっ!!
【つづく】