赤い糸-1
偶然と必然。
過去…現在…未来。
目に見えない、赤い糸。
運命を信じる人と、
運命を信じない人。
「これは運命」と諦める人。
「これは運命」とときめく人。
「運命は変わる」とうたう人。
沢山の人との出会い。
その数だけの別れ。
赤い糸は複雑に絡まりながら、
きっと君と繋がっているのだろう。
二人の運命は一瞬交わり、
そして…
離れた。
そんな二人の運命が、
また交わろうとしている。
漸く気づいた。
君が胸の中に居続けていたことに。
『思い出』にし切れなかった淡い想いに。
僕は「運命」を信じなかった。
だけど…
今は少しだけ信じてみようと思う。
赤い糸は君と繋がっている、と。