刃に心《第−1話・剣に誓った初恋〜後編》-9
「どもってたね…」
「…どもってたな」
「キョドってたね…」
「…キョドってたな」
「逃げたね…」
「…逃げたな」
あれは、確実に覚えてますね。
「………」
楓は硬直したまま動かない。
「小鳥遊…?」
「楓ねえさん…?」
霞がちょんっと楓をつついた。楓はそのまま倒れていった。
「ね、ねえさん!?」
「思考が追いつかなくなったのか!?それとも、今更になって恥ずかしさが襲ってきたのか!?」
「と、とにかく介抱を!私、濡れたタオル持ってくる!」
霞はバタバタと走り出した。
「俺達のせいか!?俺達のせいなのか!?」
おろおろとするばかりの武慶。
まあ…こんな『刃に心』ですが、本編の方もどうかよろしくお願いします。
番外編は続く…?