生きている?-2
一度でいいから屋上に行ってみたかったんだょな!
そうして屋上の壁をスーッと抜けると目に入ったのは
えぇ?美香!?
そぅメル友のあいつが屋上にいたのだ!
美香ってメールでも一度会ったときも真面目ですーって感じだったのに、?日中学校サボってるじゃんか!!笑
『誰?』
え?
『おかしぃなぁ。今誰かの声がしたと思ったんだけど。・・・・・真木君?なわけないか。やばぃ。また泣きそぅ。』
あれ?今俺の名前出した?泣きそうって?俺が死んだこともう誰かから聞いたのか?泣いてくれたのか?
俺はあいつの名前を呼んでみることにした。
美香・・・・・?
『真木・・・君?』
美香。俺の声が聞こえるのか?
『聞こえる!真木君なの?』
そうだよ。
『真木君!?どうして!?声だけが聞こえる!真木君!何で死んじゃったの?美香は真木君と毎日メールすることが毎日の楽しみだったんだょ?』
美香は泣きながら俺にそう言った。俺はそのとき気付いた。自分がこの世に残した未練を。なぜ美香には俺の声が聞こえるのかを。
美香?聞いて。俺、美香がずっと好きだった。だから事故に遭ってもこの世にのこってしまった。この意味わかる?本気で好きだった。いや、今も好きだ。何でもっと早く、生きてるときに言えなかったんだろう。俺は馬鹿だ。
『真木君・・・・・。』
『美香も真木君が好きだった。違う。今も好き。』
美香は俺に笑顔を向けてくれた。俺も精一杯の笑顔を向けた。
それだけで、もう十分だから。
俺は最後にそう言った。
そしてその時天から光りがぱぁっと差し込み、俺は吸い込まれるようにうえへと上がった。これで、最後なんだ。天国ってどんなところかなぁ?俺は幸せだったなあ。美香ありがとう。愛してる。
美香は顔をしわくちゃにして俺を見つめ泣きながら手を降っていた。
そして俺は意識を失った。