〜Second Love story〜1-1
クリスマスも間近な寒い冬――
『私だから許してくれると思ったの!?
私だってそんな優しくなぃ! もうイヤ…さよなら』
ブチッ…
ツー、ツー、ツー
━―夏―━
あれから8ヶ月のトキがすぎた
『あ〜づ〜いぃ〜』
私は工藤美果(くどうみか) 高校2年。まぁどこにでもいるような普通の女子高生で平凡な生活を送っている。
あの日の別れから新しい彼氏もできた…
が、うまくはいってない。
この頃彼から連絡がほとんど来る事がなく心配していた。
そんな心配をよそに彼は私の友達と密会している事が分かってきた―
そう浮気だ。
私はそんなに男を見る目がないのだろうか
はぁ…情けない
「おぃっ 工藤」
『ん〜? あっ浩輝』
彼は浩輝(こうき)、小・中・高と学校が同じで信頼できる友人の1人だ。
人に好かれる性格で意外にしっかりしている、そんな浩輝に私もよく相談に乗ってもらっていた。
「工藤、今年の花火どぅするよ?」
『あぁ〜』
私たちは中学の頃から仲の良い友達と毎年決まって夏休み花火をしていた
『和也…来るんだよね?』
「まぁな」
『ん〜 顔合わせずらいんだよなぁ…でも久しぶりにみんなに会いたいし、和也に謝りたい事あるんだょな…行こうかな。』
「そうしな、それに今の事忘れて、はしゃげば工藤もちょっとは気晴らしになるだろ?」
『うん…そぅだね』
「ほれぇ〜元気だせ」
和也━━
私の元彼で初めての彼氏だった人。
『もぅずいぶん会ってなぃな…』
私は彼が私だけに見せる優しい笑顔が好きだった…けどケンカをして別れた。
恋愛経験の乏しかった私は心に余裕がなかったのだと思う。
今思えば何であんなことで怒鳴ってしまったんだろう?
今は少し後悔していた
だから私は今回の機会に和也に謝ろうと思っていた━━
『昔みたいに友達に戻れるのかな、また笑い合いたいな…』
この時の私は予想もしなかった…
こうなる事を━━