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「僕の事情」
【サイコ その他小説】

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「僕の事情」-3

「しんちゃ〜ん朝よ〜」

…もう朝か。
さぁあけみを起こさないとな。

ぷるるるる
……でない。

仕方ないメールで
『おはよう』
そうしん…あれ?
宛先確認の表示が出る。

またか。
届かなくなったのはこれが初めてじゃない。
アドレス、番号も数回つながらなくなってる。
その度にパパに頼んで教えてもらってるんだけどね!
だから無駄だよあけみ…
キミハボクノモノダ

さ、デートに行かなきゃな♪
あけみの家の前につく。
遅いな〜あけみ。
出てこない…


………………
……………
あ、出てきた!
約束の時間から二時間も遅刻だぞ!

あけみはコンビニに入る。僕も後を追う。
あれ?
あけみはコンビニで一人の男に話し掛ける。
その人とは知り合いらしく男も笑っている。

二人は手をつないで店を後にした。
ドウシタンダ?
オマエハナニヲシテイル?
僕とのデート中に他の人と話すなんて…

二人でファーストフード店に入る。
僕も入る。

『会うのも久々だな〜♪ところでおまえまたアド変えた?』
『例のストーカーがまた電話きたんだよ』
『またばれたのか?やばくね?警察いけよ』
『なんかされた訳でもないからどーしようもないよ』『……姿を現したらボコボコにしてやるよ』
『けんちゃん優しいっ』

あけみが男に抱きつく。
バカナオンナダ

『俺トイレいってくるわ』
男が席を立つ。
僕もつづく。

男がドアを閉める前に手でそれを阻止する。

「あ?なんだてめー?」

ザグッ

手にタマタマ持っていたナイフを突き刺す。

「ひっ」

男は声も出ない。
こんな金髪のチャラチャラしたやつとあけみは浮気をするなんて…
残念だよ…

ザンッ         ザクッ
一面が紅に染まる…

一通り刺して動かなくなったのを確認し、店を後にする。
タマタマ持っていた着替えに着替えて…


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