「僕の事情」-2
いつもお店近くのコンビニに寄って帰る…
今日は…ポテトチップに、パンにお茶に…おいおい、ナプキンなんて。
確か先月より三日早いぞ?身体が心配だなぁ…
そしてゲームセンターに…なんだ。
今日は映画だって言ったろ?
まったくわがままだな…
注意しなきゃな。
『今日は映画だろ?ゲームセンターなんて行っちゃダメだよ』
メールを送信する。
彼女が辺りを見回す。
やっぱり、かわいいなぁ。
ぴろろっ
返信だ。
『いい加減にしろ。出てこい』
何言ってるんだ。
ボクハイツモソバニイルノニ。
でも嬉しいな!君の方から会いたいなんて言ってくれるなんて。
いつもはメールの返信なんてあまりしてくれないのに。
そうだ!
明日はバイトお休みだろ?僕と出かけようよ!
付き合って三ヵ月…
そろそろ親にも会わせなきゃいけないね。
『明日こそ映画に行こう。』
メールを送る。
………返信は無しか。
まぁいいや♪
帰ったらいっぱいメールしようね♪
「しん。おかえり」
「パパ!この前の解ったって言ってたよね?」
「ああ。これがあけみさんの携帯番号だ。」
「あらっしんちゃんも隅におけないわね〜」
「茶化さないでよ。ありがとうパパ!」
パパの情報網であけみちゃんの住所、携帯などなど全部解っちゃうんだ♪
まぁどんなルートかはまだ子供の僕には介入しちゃいけない域だね♪
でもやった♪
これで電話が出来るぞ♪
ぷるるるる
「もし?だぁれ〜」
周りからは騒がしい音が聞こえる。
カラオケにいるのかな?
こんな遅くまで出歩いて!彼氏としては許せないな。
ぷつっ
あ、切れちゃった…
ぷるるる
「なぁに?だれぇ?」
かわいいあけみ。
早く帰りなさい。
「ちょっとまじいたずら〜」
「え〜こわくね〜?」
周囲から他の子の声が聞こえる。
ぷつっ
また切れた……
『カラオケなんかにいかないで早く帰れ』
メールを送る。
さぁ明日は早いからな〜僕は寝よう。
おやすみあけみ。