fantasy ability・8‐ただ、終わらせる為に、“チカラ”を求めて‥‥‐-4
「さて、そろそろ終わりに‥‥!!」
〈バリン!〉
皇希は立ち上がると、外を見て言っている途中なのに、ガラスを割り外に出た!
何故なら、校庭には子供が居たからだ。しかも、手下に狙われていた。
「早いわね‥‥」
『‥‥‥』
織音が一言言った。司義莉、凰輝、梛は無言で唖然としていた。
「って、私たちも行かないと!」
皇希に続き、織音らも割れた窓から出ていく。
「子供と言えど容赦しない!悪いな、‥‥死ね!」
「あ‥‥ああ‥‥あ‥」
〈ヒュン!〉
手下が子供に斬りかかる!子供は恐怖のあまり体が震えていた。
〈ザクッ!‥ギィン!〉
寸前で皇希が投げた細く長い剣によって弾かれた!
「!‥‥なんだ?」
〈タン〉
皇希は着地とともに右手で子供を、左手で剣を掴(つか)んだ。
「っ!?‥‥お前は山崎 皇希!!!」
手下は激しく動揺した!一方、子供は今にも泣きそうだった。皇希は後ろに下がり、学校の玄関を見る。数秒後、子供の母親らしき女性が現れたが、何故か近寄らない。
〈ギィン!〉
そう、手下が近寄って来ていたのだ。皇希は剣を敵の方向に対して横に出し、それを回避した。
「ちっ!‥おっと‥」
〈ザクッ!〉
と、上から片手剣が降ってきた。
〈スタン!〉
「皇!後先考えずに行動するのは止めて!」
「‥‥‥」
織音らだった。織音は片手剣を抜きながら言った。皇希は無言だった。すると、皇希は子供を放した。
子供は母親らしき女性へと駆けていく。母親らしき女性は皇希に対してお辞儀をした。皇希もお辞儀を返す。
「‥‥‥おい!俺の事を忘れてもらっては困るんだが?」
「そうか。悪いが死んでもらう。」
「なっ!ふざけたこ‥とを‥言っ‥て‥じゃ‥ねぇ‥」
〈ドボボボ‥‥〉
『!!!』
一瞬にして、手下から大量な血が出てきた。そして、霧になり消えていった。
織音らは何が何だか、解らなかった。ただただ驚きを隠せずにいた。
「‥‥流石だな!山崎 皇希!」
と、そこに死神 誑笥が現れた。