『今日の詩(うた)〜卒業〜』-1
木枯らしが吹いて
雪が降った
それが溶けて
強い風が吹いた
流れるように
早く過ぎた
季節の中に
一つの
別れを知った
ずっとそこは
私の『居場所』だった
木々が並ぶ坂道
丘の上の建物
広いグラウンド
薄汚い廊下
光がさした教室
そこに響く
楽しそうな声
全てが
私の生活の一部で
限りがあるなんて
思わなかった
だけども終わりはやって来て
時は流れる