『今日の詩(うた)〜卒業〜』-2
桜が咲き始めた頃
私は、
永遠を感じたあの日々を
セピア色の思い出へ
変えた
大好きだったから
うまく、
思い出には出来なくて
まだ、
セピア色にはならなくて
色鮮やかなまま
残ってしまったけど
だけど、
二度とくぐることはない
あの門を
入ることはない
あの建物を
開くことはない
あのドアを
返ってはこない
あの声を
私はやっぱり
愛おしさの中で
思い出す