You're my sunshine-4
未智と家の前で別れ、真っ直ぐ自分の部屋に向かい、ベットにバフッと俯せに倒れ込んだ。
ぐるりと体を回転させて、天井を仰いで、真っ白な天井をジーッと眺めた。
あの時、未智は何故あんなに悲しい顔をしてたんだろ?
悲しそうな未智を見るのは嫌…
いつも未智には笑っていてほしい。
春の陽射しのような暖かい表情で。
…… でも、もし未智に彼女ができたら、あの笑顔の隣にいるのは私じゃなくなっちゃうのかな?
未智はモテるもの、有り得なくはないよね…。
だけど、そんなの嫌だよ… 。
ずーっと一緒に笑ったり泣いたり怒ったりしたい。
… あれ?
これって、未智が言ってた『好き』に似てる?
「うそ…」
名雪の小さな小さな呟きは、白い天井へと真っ直ぐ吸い込まれていった。
これは、小さく淡いちょっぴり早いの春の到来。
End…