ペース-1
君はいつものんびりね
何をするのもマイペース
字を書くのも
人と話すのも
食事するのも
走るのは速いけど
歩くのはゆっくりだった
そんな君を
私はずっと眺めてきたの
君のペースに合わせて
ずっとずっと見てきたの
いつからか
君の隣には誰かが居たわ
その子に
優しく微笑む君が居たわ
私は
相変わらず君を見ていた
どれだけ哀しくても
どれだけ悔しくても
ただ君を見ていたの
でも
君はペースを変えなかった
ずっと
自分のペースで歩いてきた
いつしか
君と誰かのペースはずれて
君は一人で歩いてた
ねえ
私なら君のペース分かるよ
ねえ
私ならずれたりしないよ
だから
だから
私を見て
私は
君をずっと見てきたの
君のペースを知ってるの
だから
私を見て
私なら君と歩いていけるから
●End●