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俺と俺様な彼女
【コメディ 恋愛小説】

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俺と俺様な彼女 〜9〜-3

「おや、数馬くん。」
「あ、こんにちは。」
「どうしたんだね?」
「あ、先輩のお見舞いに。」
「そうか、それはわざわざありがとう。もう帰るのかね?」
「あ、はい。」
「…そうか。」
そんな残念そうな顔しないでくださいよ、お父様。
「あの、また来るんで。」
「そうか。いつでも来なさい。今度またこれに付き合ってくれないかな。」
飲む仕草をする親父さん。
「はい、わかりました。それじゃあ失礼します。」
「気をつけて帰りなさい。」
「はい。」
…娘の彼氏が来るのを楽しみにするお父さんか。ありがたいからいいけど。

ふい〜、まあ充実した一日だったな。先輩の照れて真っ赤な顔も見れたし。・・・
「へっくし。」
・・・おいおい、まさか。


〜翌日〜
「母さん、俺今日休むわ。マジで死にそう。」
「大丈夫?」
「ちょっとやばい。」
熱39度・・・死ぬ。感染して一日で発症ってどんだけ強いんだよ、風邪君。・・・先輩が罹るんだから当然といえば当然か。
「馬鹿は風邪引かないって言うのにな。」
「母さん、親父がこの前『母さんも最近化粧が濃くなった』だって。」
「い、言ってない、言ってないぞ母さん!!数馬、お前!!」
「じゃあ、俺もっかい寝てくるわ。」
「・・・お父さん?」
おやすみ、親父。


PM4:45・・・怖い。めっちゃ怖い。何が怖いって先輩が怖い。何で俺あんなに調子に乗ったんだろ。昨日の俺を殴り殺したい。頼む、まだ先輩の風邪が治ってませんように・・・
「数馬〜、保奈美さんがお見舞いに来てくれたわよ〜。」
ありがとう、母さん。俺の希望を音速で壊してくれて。そしてさよなら。今まで育ててくれてありがとう。


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