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ミクロな世界
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ミクロな世界-1

昨日もゆらゆら
今日もゆらゆら
明日もゆらゆら
今日は天気がいいから光合成ができる。最近雨続きだったからありがたい。今日は一日光合成をしていよう。そう思っていると、
「お〜い、ボルボックス〜。」
僕の天敵がやってきた。

〜ミクロな世界〜


「やぁ、ミジンコ君。」
「調子はどうよ?」
「まぁまぁだよ〜。」
「それでさ、俺腹減ってるんだわ。お前食べていい?」
「またぁ?一昨日もそう言ってたじゃないか〜。」
「いいからさ、ほれ、早く分裂しろ。」
「うぅ〜、せっかく光合成でエネルギーを貯めたのに〜。」


ぶちっ
「「できたよぉ〜。」」
「どっちを食べればいいんだ?」
「「どっちでもいいよぉ」」
「じゃあこっちね。」ばくばくばく
「うわぁぁぁぁ」
「…何回見ても慣れないね。」
「まぁ、そりゃ自分が食べられんのを見るようなもんだからな。げぷっ。ごっそさん。」
「少しは遠慮してよ〜。」
「お〜い。」
「おぉ、アメーバじゃねえか。」
「こんにちは〜。」
「よぉよぉ、二人とも元気そうでよかったよ。」
「何かあったのか?」
「ああ、最近暴れまわっているめだかによ、昨日追いかけられてさ。」
「おいおい、大丈夫だったのかよ。」
「ああ、幸い俺は核が無事だったからよかったが、一緒にいたミカズキモのやつは喰われちまった。」
「大変だったね〜。」
「お前らは何してんだ?」
「腹減ったからこいつを食べてた。」
「アメーバ君からも言ってよぉ。」
「お前いくらこいつが分裂できるからって少しは遠慮しろよ。」
「いいんだよ、別に。」
「よくないよぉ。」
「わはは、相変わらずだな。じゃあ俺は西の方に行くわ。」
「ねぇ。」
「ん?」
「どうした?」
「あれ何〜?」
「何だ?…!?おい、やばいぞ!!」
「ん?…!?おいおい、マジかよ。逃げっぞ!」
「ねえねえ、何なの〜?」
「今話題に出てたメダカだよ!!」
「うわ〜、僕初めて見た〜。」
「当たり前だ馬鹿やろう!!あれを見るってことは死ぬってことなんだよ。」
「おい、早く逃げるぞ。」
「待ってよ〜、僕動けないんだよ〜。」
「ええい、世話のかかるやつだ。」
「くそ、さすがに早いな。」
「ねえねえ、逃げるにしても、下には行かないでよ〜。光合成が出来ないと僕死んじゃうから。」
「ごちゃごちゃ言ってる暇あったら少しは動く努力をしろ!!」
「うんしょ、うんしょ。」
「!?細胞の中で動いてどうするんだばかやろうーーー!!」
「だめだ、追いつかれる。」
「うわぁぁぁぁーーーー。」
「へっくち。」
「こんな時にくしゃみしてんじゃねーー!!」
ざばぁぁーーー
「うわぁぁぁーーーー・・・


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