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ミクロな世界
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ミクロな世界-2

「…いてて、どうなったんだ?」
「おい、無事か?ミジンコ。」
「おお、アメーバか。俺らはどうなったんだ?」
「わからん。下から青いものが急に来たかと思ったら意識を失ったからな。」
「…!?おい、ボルボックスはどこだ?」
「ここだよぉ〜。」
「おお、生きてたか。」
「しかし何だったんだろうな。」
「そういえばメダカは〜?」
「はっ、どこだ!?・・・いねえな。」
「お、おい、あれ見ろよ。」
「メダカか?‥どわぁぁぁーーー!?!?なんじゃありゃーーー!?」
「おっきいね〜。」
「馬鹿!おっきいなんてもんじゃねーよ。上のほうなんて霞んで見えねえじゃねーか。」
「おい、さっきの青いやつ、あのでっかい塔の先についてる丸いやつじゃねーか?」
「ああ、そうかもしれん。だが一体あれは何なんだ?そもそも生き物か?」
「おい、ひょっとして神じゃねーか?」
「神!?いや、案外そうかも。てことは俺らは神様に助けられたのか?」
「ラッキーだね〜。」
「あ、動いた。あ、あ、向こうにいってしまう。」
「待ってくれ、まだお礼が。」
「またね〜。」
「馬鹿、神様になんて口きくんだ。お前も万歳ぐらいしろ。」
「うんしょ、うんしょ。」
「すまん、俺が悪かった。謝るから細胞の中でぐるぐる回るのは止めてくれ。」
「行ってしまわれた。・・・こうしちゃいられねえ。今あったことをみんなに自慢してくる。」
「そうか、じゃあなアメーバ。またいつかな。」
「元気でね〜。」


「ふう、俺らも戻るか。」
「・・・」
「おい、どうした?」
「・・・」
「おい、大丈夫か!?さっきのでどっかやられたのか?しっかりしろ!!」
ぶちっ
「「な〜に〜?」」
「・・・」
「「どうしたの〜?」」
ばくばくばく
「うわぁぁぁぁ」
「あーー!?なにすんのさーー!!せっかく分裂できたのに〜。」
「やかましい。さっさと行くぞ!!」
「待ってよぉ〜。」


『ねえ、お父さん。メダカとれたよ〜。』
『おお、そうか。でもな、家じゃ飼うことが出来ないから逃がしてあげなさい。』
『わかった〜。』
ざばぁー
「うぉわぁぁぁーーー!?またかよーー!!」
「逃っげろ〜〜。」
『?ねえ、お父さん、何か聞こえなかった?』
『そうか?気のせいじゃないか?』
『ふ〜ん。ねえ、今日の晩御飯何かな〜?』
『何だろうな〜。帰ってからのお楽しみだな。』
『うん!!』


「来るなーーー!!」
「あ〜、アメーバ君。」
「おお、どうした?って何連れてきてんだよーー!?」
「あはは〜。」
「「あはは〜、じゃねーーー!!」」
彼らは今日もどこかでたくましく生きていく。
「うわぁぁーーー!!」
「あ、アメーバーー!?」
「うう、俺の右半身が…」
「あ、でも核は無事だよぉ。良かったね〜。」
「良くねーよ!?右半分ちぎれてんだぞ!!」
「だぁぁ、ちくしょう!Uターンしてきやがった!!」
「ちくしょう!下に逃げるぞ。」
「待ってよぉ〜。」
・・・たぶん。


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