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俺らの明日
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俺らの明日THIRD-1

〜テストの日編〜
「終わった・・・」
「どっちの意味でだ?」
「大きな意味のほうで。」
「どんまい。」
「なぁ、大問3の問4どう書いた?」
「ああ、低温にして分解されんのを防ぐため、って書いた。」
「そうか〜、分解を防ぐためか〜。」
「なんて書いたんだよ?」
「なんとなくって。」
「馬鹿かお前!?何で気分で大量の氷を使うんだよ。」
「だから先生に目をつけられんだよ。」
「なんも書かないよりましかなぁって。」
「まだなんも書かないほうがましだよ、それじゃあ。」
「一限目の英語、どうだった?」
「俺は日本人であることを誇りに思ってんだよ。」
「できなかったんだな。」
「うるさい。だいたい海外行くつもりねーんだから別にやらなくていいじゃん!!なんでやるんだよ、意味わかんねーよ!バーカバーカ。」
「落ち着け。」
「何にキレてんだよ。」
「…日本の教育制度。」
「ずいぶんでかいのを敵に回すんだな。」
「かっこいいようで内容はしょぼいがな。」
「あ〜あ、頭良いよな、アメリカ人は。英語喋れて。」
「わかってると思うがアメリカ人は日本語喋れないからな。」
「・・・」
「少なくともお前より頭良いことは今証明されたな。」
「ええい、黙れ黙れ。」
「全体ではお前どうだった?」
「当社比で30%ダウン。」
「下がっちゃったよ。」
「駄目じゃん。」
「たまに聞くけどあれなんで当社なんだろうな。」
「どういう意味だ?」
「何で他社と比べないのかってこと。」
「そりゃお前、どこどこの会社と比べて私たちの商品はこんなに違いますって言ったら大問題だろ。」
「名誉毀損だよな。」
「営業妨害じゃね?」
「それは違うだろ。営業を妨害してるわけなんじゃないんだから。」
「いや、でも最終的に考えると」
「いいよ、なんでも。死ぬほどどうでもいいから。」
「いや、こういうのはきっちりとだな。」
「・・・はぁ。」
「お、賢治。どうだった?」
「なんかやつれてないか?」
「昨日徹夜で勉強するって言ってたからな。そのせいだろ。」
「じゃあできたんだろ?」
「それどころじゃなかったんだよ。昨日大変だったんだから。」
「どうしたんだ?」
「俺中間赤点だっただろ。」
「ああ、知ってる。」
「だから徹夜したんだろ?」
「そう。そんで眠くならないようになんか飲もうと思ったんだよ。」
「栄養ドリンクとかか?」
「ああ、そのつもりだったんだよ。でさ、親父に買ってきてもらうように頼んだんだよ。」
「そんで?」
「そしたら親父、すっぽんドリンク買ってきやがったんだよ。」
「わははは。」
「どんだけファンキーな親父さんなんだよ。」
「息子が何すると思ったんだろうな。」
「意味わかんねえだろ?」
「で、どうしたんだよ?」


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