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白い幸福
【理想の恋愛 恋愛小説】

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白い幸福-2

♪〜♪♪〜♪〜


理一の携帯が鳴り出して、気がつけば理一は電話していて…私は雑誌を読んでいる。

さっきまで同じ時間を共有し合っていたテレビは放ったらかし。


それをお互い気にもとめない。


初々しい中高校生のカップルを見ると、羨ましいなんて思う21歳のこの頃…。





理一とは高3からの付き合い。

サッカー部の部員とマネージャー。きっかけは一緒に花火に行った日だった。

あの日の幼い私たちは、今も壁に飾ってある写真の中で幸せそうに笑っている。



「あれ?終わってる」

「理一が電話してる間に終わったよ」


テレビの方を向いてつまらなそうな顔をする理一。


「煙草吸ってくる」


そう言って理一は寒い冬のベランダへ出た。

冬の冷たい風が一瞬部屋の中に吹き込んできた。

肩をすくめながら煙草を吸う理一の背中を温かい部屋の中から眺める私。


これも普通のこと。


外から戻ってくる理一のために温かいレモンティーを用意してあげる。


やっぱりこれも普通のことになってしまった。



「う〜寒い、寒い!」

「飲む?」

「おぉ、さんきゅー」


手を冷たくした理一はやっぱりレモンティーを飲んだ。

本当にいつものことすぎて私は小さく笑った。


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