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Road of the selling〜売れる道筋〜
【自伝 その他小説】

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Road of the selling〜売れる道筋〜-1

今日は○○高校文化祭…。俺は今まさにここのフリーマーケットで売られようとしてる…。

この小僧に……。


kei「みんな〜見てくれ〜!これをフリマ(フリーマーケット)に出すぞ〜!」
男子A「なんだこれ」
女子A「き、気持ち悪いね…(笑)」

へっ…俺はどうせ気持ち悪いさ…。


おっといけねえ!自己紹介がまだだったな!

俺は名もないゴム人形。「グ○コのおまけ」にも及ばない最下級のナンセンスな存在さ。
えっ!?そんなに自虐するなって?

……いいのさ、俺はどうせ「供給超過」……。誰も自分で俺を所持したくない……。だから永遠にもらわれて、もらわれて、そしてもらわれてこの世界を循環する身なのさ。


俺は兄弟とともにこの国(日本)にやって来て、前の御主人がこのkeiとか言う小僧の母親に俺たちを託した…。

俺の兄弟も今の持ち主の小僧のところに来てから、もらわれていっちまった…。

へっ…ついに孤独になっちまったぜ。さらば弟よ。

そんでもって俺はこの文化祭という市場でさばかれる事になった。俺は人形なるうえ、自分じゃ動けねぇし。逃げられねぇ。

だから俺は動くにゃ誰かが金を払って俺を買われなけりゃならねえ…。

へっ…俺を金払ってまで欲しがる漢(おとこ)な奴はいるのか?俺の「人形生(じんせい)」もつまらなくなってきたぜ。



kei「…人形がしゃべってる…。」
人形「へぁ?」

ま、まさか!この小僧!人形語(ドルニーズdollnese)が分かるのか?

kei「人形語?日本語に聞こえるけど…。」
人形「まあいい…。おい小僧!この大規模な市場で、俺をさばくつもりなら、それなりの苦労が必要だぜ。俺を金を出してまで買おうなんて誰も思わねぇからな!」

kei「そのことなら心配なく!最初から無料で出品するつもりだから。」
人形「なんですと〜!(ToT)そりゃひどい!」


kei「へへへ〜。みんな〜人形がしゃべってるよ〜!」
人形「タンマ!タンマ! ( ̄□ ̄;)!!小僧!後先考えて行動しろよ!ばか!ハゲ!」
kei「あはは…つい…!まあ安心しな!ちゃんと売ってあげるからさ!」

小僧はそう言うと買い出しに行っちまった…。

そして俺はここのクラスの嬢ちゃんたちに店頭へ並べられた。最初は100円の枠に分類された。

お、俺ってこんなに高価だったのか?100円という大金で売れるのか?

そこへ一緒にに並べられた他の商品どもが口を開いた。


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