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手をつなぎたかった
【失恋 恋愛小説】

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手をつなぎたかった-1

少し前に彼女に告白をした。だけどふられてしまった。今より彼女と笑っていたかったから、よろこんだ顔を今よりもっと近くで見ていたかったから。

・・・その次の週

俺は彼女にメールをした。 「今のままの嫌な空気は嫌だから仲直りもしたいし遊びにいこう!」
彼女の返事はいいよだった。
俺達は水族館に行くことにした。
俺にとっては仲直りというよりも彼女と一緒にいたかったからだ。

朝、待ち合わせ場所に彼女には来ていなかった。
メールで5分ぐらい遅れると連絡が来た。
人との待ち合わせでこんなに緊張したのは初めてだった。

ついこの間アドレスを知ったばかりなのに話しているうちに彼女を好きになっていった。友達にはなんとなく告白したと言ったが俺の中では本気だった。ふられた時は泣きそうになった。

彼女の姿が見えてきた。電車で遅れた分いそいでくれたみたいだった。

水族館で彼女はいっぱい笑ってくれた。それをもっと見ていたいと思った。

ラッコを見て可愛いと言っている彼女。
大きい魚を見て驚いている彼女。
きれいな魚を見てうれしそうにしている彼女。
全部が好きだった。

帰り道、彼女の横を歩いている時手をつなぎたかった。だけどそう思いながら時間だけが過ぎていった。

そして別れる時が来た。もっと一緒にいたいと思った。もっと話ていたいと思った。

別れ際俺は
「じゃあね。」と言ってすぐに帰った。なんだか泣きそうだったから。

その日なんど彼女の手をみたんだろうか?

次の日、もう一度告白をいた。自分の気持ちをもう一度伝えたかったから。だけど彼女と手をつなぐことはできなかった。

返事から彼女のやさしさが伝わってきた感じがした。
ただ泣いてしまったこの涙は止められなかった。


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