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きみのとなりへ
【純愛 恋愛小説】

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きみのとなりへA-2

「んも〜沙癒!本当にそれでいいの?」

「へっ!?」

いつも一緒にライブに行く友達、薫ちゃんは私を試すような顔で私を見た。

「中学生じゃないんだからさぁ〜、彼女になりたいとか思わんと?」

薫ちゃんはニヤニヤする。む〜、そりゃあなれるならねぇ…って、いやいやいや無理無理無理!!

「あ〜もう、また出た!沙癒の無理無理発言。もぅ!」

だってぇ…ショボン

「沙癒、可愛いよ!」

「へっ!?」

思わず変なとこから声が出ちゃった。はゎゎ

「可愛いんだから自信もちなさい!誠二くんに沙癒のメルアド教えといたからね〜。」

「うん…って、へっ!?」

ヒッヒッヒッヒ〜

「かかか、薫ちゃん!?」

「絶対沙癒に気があると思うんだよね、一平くん。一平くんからメールが来れば、ビンゴだねっ☆」

「…来るわけなぃょ…」



しかし!その夜…

♪チャラッチャ〜ラリラリラ〜♪

「あり?このアドレス…誰だろ??」

ーーーーーーーー
こんばんは。
いつも熊谷公園でライブやってる一平です。沙癒ちゃんの友達からメルアド聞いてメールしてみました。
ーーーーーーーー

メールが来た。来たぁ〜!!

どどど、どうしよう!

返事をしよう。とりあえず返事だ!

カチカチカチカチカチッ…完成…

「うぬぬぬ…」

そ、そ、送信出来ず!

「さぁゆ姉!」

「むわっ!」

ピッ

「ぎぃやぁぁ〜!バカァ!送信しちゃったじゃないっ」

「まぁまぁいいから!夕飯、さゅ姉の好きな豚汁だよっ」

「豚汁?!ひゃっほい!」

送信しちゃった事をすっかり忘れて沙癒ちゃんは夕飯を食べに行きましたとさ。


【つづく】


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