高崎龍之介の悩み 〜初恋〜-7
「ね、龍之介……」
美弥が、切ない眼差しを龍之介へ向けた。
「その……しよ?」
そう言ってそのまま身を沈めようとする美弥を、龍之介は慌てて押し止める。
「生はまずいって」
美弥の下から這い出ると、龍之介は小物入れの中からゴムを取り出した。
手早く装着し、美弥を見る。
「……『運動』、する?」
ダイエットを兼ねるのなら、美弥が積極的に体を動かす騎乗位を選択せねばならない。
「う……今日は、いい」
「そう。じゃ、お尻こっちに向けて」
言われるままに、美弥は四つん這いでお尻を龍之介に見せた。
「あぁ……濡れ方、足りないかも」
まだ閉じ合わされていた秘唇を指で割った龍之介は、そう呟く。
肌を合わせるようになってからは幾分かぽってりとして厚みを増してきたものの、まだまだ未発達な美弥の秘裂だ。
普通の肉棒なら受け入れられそうなくらいの濡れ方では、龍之介の規格外れの逸物はきつい。
「ちょっと待って」
龍之介は体を屈め、美弥のぬめりを舌に乗せた。
「っ……!」
柔らかい舌の感触に、美弥は思わず目を閉じる。
ちゅ……っぷ
「はううっ……!」
愛液と唾液を乗せた舌が、指と共に剥き出しの粘膜を刺激し始めた。
ぬりゅっ、ぬりゅっ、ぬりゅっ
美弥の内部に沈んだ指が溢れ出る愛蜜をたっぷりと掻き出し、Gスポットをぐりゅぐりゅと刺激する。
「くひぃんっ……あふ、くうぅ、ふぅああぁああんっ!」
ぢゅぱぢゅぱと音を立てて淫核を吸われ、美弥は頭を左右に振り乱した。
垂れ落ちた蜜が内股に幾筋も跡を付けるようになるまで美弥を鳴かせてから、龍之介は恋しい人と繋がる。
「くぅんっ……!」
龍之介は深くまで押し入ってから、のけ反る美弥を愛撫し始めた。
くっきり綺麗に浮き出た肩甲骨を舌でたどり、手を前に回して乳房を優しく揉み捏ねる。
それらに合わせて胎内を撹拌し、美弥を狂い鳴かせた。
「痛くない?」
美弥がまだ自分の肉棒に慣れていないだろうと考えている龍之介は、そう尋ねる。
「ん……大丈夫」
初めて肌を合わせた時は特に聞きもしなかったが、体を繋げた時の態度からすると処女でもないがさほど経験があった訳でもないようだ。
どちらかというと、最近になって経験したとでもいうような……。
「ッ!?」
恐ろしい答が脳裏をよぎって、龍之介は動きを止める。
「り……龍之介?」
不審がる美弥の白い背中を、龍之介は何とも言えない表情で見下ろした。
時期も合い、この考えを否定する要素は何もない。
まさか……お兄さんに抱かれたんじゃないだろうな?
「…………あ〜、何でもない……はず」
あまりに恐ろしいので問いを喉の奥へ飲み込み、龍之介はその考えを記憶の奥底へ封印する。
よしんばそんな過去があったのだとしても、それは自分には効かなかったフェロモンのせいで犯したあやまちなのだろうし、被害者たる美弥当人が気にかけていない風なのだから、龍之介が口を挟む問題ではない。
それにもしこの考えが当たっているのなら、美弥が一番知られたくないのはまず間違いなく、恋人である自分のはずだ。
今は、美弥を愛する事だけが重要なのだから。
「動かすよ」
じゅぶうッ!!
「くぅんっ!」
みっちりと埋め込まれていたモノが急に胎内から去り、美弥は思わず腰を動かして後を追う。
その動きを予測していた龍之介は、腰を前に突き出した。
ごぶうッ!!
「ひッ……!!」
自ら深すぎる結合を求めるような形になってしまい、美弥は小さく悲鳴を漏らす。
「あぁっ……!」
ぐちゃぐちゃといやらしい音を立てて、龍之介は美弥の膣内を掻き回した。
撹拌する度に熱く潤んだ襞が幾重にも絡み付き、龍之介は快楽の呻きを漏らす。
「りゅっ、りゅうのっ……あっああっああっ」
腰を振る度に声をこぼして応える美弥を抱き締め、龍之介は淫肉を一つに蕩けさせた。