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俺と俺様な彼女
【コメディ 恋愛小説】

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俺と俺様な彼女 〜8〜-6

十分後・・・
「月宮先輩、顔赤いですよ。大丈夫ですか?」
「ちょっと頭がぼぉっとしてる。」
「か、風邪ですか!?」
「大丈夫よ、八重ちゃん。そういうのとは違うっぽいから。」
(来たな、数馬。)
(ああ、来たな。)
「・・・」
「数馬。」
「はい、なんですか?」
わくわく。
「なんで数馬なのよ。」
「はい?」
「何で数馬なのよーーー!!」
「はいーーー!?」
「普通かずまって読むでしょうがーーー!!」
「し、知りませんよーーー!!せ、先輩揺らさないで、く、首がも、もげる!!」
「答えなさいよーーー!!」
「け、憲一、た、助け」 俺の視線の先には・・・合唱する憲一の姿。
「てめぇぇぇーーー」

「ねえ、憲一。先輩どうしたの?」
「ああ、実はな・・・」
「自業自得ね。八重ちゃん、そこ危ないからこっち来たほうがいいよ。」
「あ、はい。」
「どうする?ポーカーでもするか?」
「そうね。」
「あの、あれいいんですか?放っといて。」
「ああ、あれがあの人達のスキンシップだからいいのよ。」
「か、過激ですね・・・」
「助けてーーー!!」
「答えろーー、数馬――!!」


「俺は決めたぞ、憲一。」
「何だ?」
「俺の目が黒いうちは先輩に酒は一滴も飲まさん。」
「ああ、そのほうがいい。今回は運がよかったが次はたぶん助からん。」
あの後先輩は酔いが回って倒れるまで俺の肩をつかんで揺さぶり続けた。おかげでとても気持ちが悪い。どうやら俺の腹の中に住む小人たちはマイムマイムを止めて今ラップにはまっているようだ。そして、先輩が倒れて、時間がちょうどいいころだったのでお開きとなり、今俺は先輩を担いで憲一と一緒に先輩の家に向かっているところだ。
「悪いな、ついてきてもらって。」
「気にすんな。俺にも責任はあるからな。しかし先輩が酒乱だとはな。」
「ある意味普段よりも恐ろしいな。」
「う・・・ん・・」
「あ、先輩、起きましたか?」
「頭が・・痛い・・。」
「すいません、俺のせいです。」
「あれ、浮いてる?」
「違いますよ。先輩立てないでしょ?もうすぐ先輩の家に着きますから。」
「ごめんね。」
「いいですよ。つーか俺が原因ですから。」
「数馬。」
「はい?」
チュッ
「へ!?」
「お礼。」
「・・・」
「じゃあ、おやすみ。」
「せ、先輩?」
「くぅ。」
「・・・憲一。」
「何だ?」
「酒も・・・悪くないな。」
「さよけ。」


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