小心翼々な私-2
(どうしたのかな?
私・・・何か変なこと言ったのかな??
急にどこ行っちゃったんだろ???)
様々な思考が頭の中を巡っていたから、あの人が近くにいるなんて気付かなかった。
「って、穂ノ花じゃん!!!」
(え〜〜〜!!??ま、ま、真中くん!?
ど、どしたらいいのかな……
そうだ、ここは自然に・・・)
「あ!真中くんおはよう!」
「なんだ…。穂ノ花の事だったのかよ。」
「えっ??どうしたの???」
(私のことって何かな??
ハァ〜緊張しちゃうなぁ。)
「同じクラスじゃん!!一緒に教室行こうぜ!」
「えっ!!?ごっごめんね!ちょっと用事があるから!」
タ、タ、タッ…
(どうしよう・・・逃げちゃった。
でも、一緒に行くなんて無理だよ・・・)
「ちょっと、どうしたの!!?何で逃げて来たの!?チャンスだったのに!」
「って、春菜ちゃんどこにいたの!!?」
「せっかく一優くんと二人きりにしてあげたのに・・・」
「そんな…無理だよ。」
「何が無理なの??逃げちゃダメだよ。」
春菜ちゃんの言葉が胸に突き刺さる。
そう私は今でも真中一優くんに恋してます。
その気持ちはどうやってもごまかせない。
…でも、・・・
あの日以来私は真中くんが怖くなってしまった。
ううん…真中くんを好きになることを怖くなってしまったんだろう。
毎日一緒に登下校して…毎日一緒にお喋りして…
幼なじみだから当たり前だと思ってた。
でも…違った。
真中くんは嫌だったんだ。私と一緒にいることが。
真中くんに言われて初めて気付いた。
そうだよね・・・
カッコ良くて、成績も良くて、スポーツもできて・・・
私なんかとは不釣り合いだよね・・・
それに気付いてあげられなかった私が悪いよね・・・
ごめんね、真中くん。
それでも私・・・好きみたい
あなたのことが・・・