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fantasy ability
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fantasy ability・7‐始まりを知らせる“鐘の音”‐-1

‐午後四時、食堂‐

全員がご飯を食べている。

「‥おい!俺の肉を取るとは、覚悟しとけよ!」

‥‥神城家の食堂にある円卓は、中華料理屋にある回転する台が付いている‥‥皇希はそれを回したらしい‥‥

「誠慈さん?早い者勝ちですよ?」
「‥ほう?お前は俺に勝てるのか?」

皇希と誠慈は睨み合う‥‥すると、薫がその隙に二人が狙っていた肉を食べた‥‥

「「‥‥あ!薫(さん)!ずるい!!」」
「‥‥べっつに〜♪早い者勝ちって言ったのは、皇希だよ〜♪」
「ぐっ!」

‥‥一応、言っておこう。神城 凰輝はちゃんと居たり居なかったり‥‥

「居るよ!‥‥バカ作者!?」
「ん?何か言いました?凰輝さん?」
「‥‥いや。」
「そうですか。‥‥あ、織音!それは俺の魚だぞ!?」
「ふふん、早い者勝ちだも〜ん♪」

‥‥訂正‥居ます‥‥今日は皇希が“力”の覚醒後、一週間が過ぎようとしていた。
あの後、皇希が織音と二人だけで、自室にて凰輝を復活させた。
織音は、“運命神”でさえ知らない“禁断詠唱”を知っている皇希を不思議に思ったとか思ってないとか‥‥

「しかし、あの後から“奴等”が動きを見せてないのが気になるな。」
「‥‥‥」
「‥‥織音様?わかりますか?」
「梛、私にはわからないわ。」
「そうですか。」
「まぁ、そろそろじゃないかな、“鐘の音”は。」
「‥‥織音、それの真実はなんだ?」
「鋭いわね〜♪皇は。‥‥“カオス”が復活し、天界も、‥ここ‥地界も破壊し始める意味を持つ言葉♪」

織音の言葉に、司義莉と凰輝以外が動揺した。

「「‥‥‥」」

皇希は二人を一瞬睨むが、すぐに目線を織音に戻す。

「‥‥織音、それを俺に止めさせる気でいるのだろう?」
「ふふ、‥正解よ♪」
「‥‥‥」

皇希は無言で織音を威圧するが、織音は冷やかな笑顔のままで、クスッと笑った。

「!?」

皇希は突然立ち上がり、素早く両手銃を出した!

「何する気かしら?皇?」
「お前、‥‥誰だ?」

皇希のその言葉に凰輝と司義莉も動揺し、二人もそれぞれの幻想具現化を出す。
凰輝はもちろん双剣、一方、司義莉は右手に片手剣で左手には銃を持っていた。
‥‥その三人の目標は織音だった。すると、

「‥‥流石ですね〜♪山崎 皇希♪一瞬で解るとはね〜♪」

織音だった姿がどんどんと変わっていく‥‥


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