少年VS『学校のあいつら』-1
―――キーンコーンカーンコーン
『はい、じゃあテスト開始。』
――カキカキ。
教室内にいる全ての生徒達が、目の前の紙と戦っていた。そんな中……。
『……ほう……お前はオレに挑戦しているのか?紙きれの分際で。』
少年はいた。
――おい、またアイツ一人でなんか言ってるよ…。
――誰か止めろよ…てか先生〜。
『んー…ちょっと君うるさいよ。今テスト中なんだから。』
――お、ナイス先生!
――これでやっとテストに集中できる!
『……テスト?…そーか…ある意味オレは試されている……。己の強さのな!』
――マジかよ、アイツ頭弱ぇよ…。
――どうやったらあんな性格になるんだよ…。
『あー君!!静かにしたまえ!!みんな静かにしてるんだぞっ!』
――ナイス!!……だけど先生も少しうっせぇよ…。
――今のは先生うるさいな…。
『……貴様……オレに刃向かうのか?』
『刃向かうもなにも、今はテスト中だ!!お前は生徒なんだぞ!!』
『………政府の犬が』
――あぁ、もうこいつらだりぃ。
――やべっ、「MIKE」を「マイク」じゃなく「ミケ」って読んじまった!
『……オレに刃向かう事がどういう事か教えてやる』
『うっ、な、なにをする!!』
少年は先生の首を掴み、黒板に勢いよく頭を打ち付けた。
『ぎゃあぁああ!!………うっ……あ……。』
気絶する先生。
『フフ……安心しろ…意識を取り戻す可能性は50%だ…。』
――やべぇ!こんな緊張感あるテスト初めてだ…。
――…その確率じゃ安心できねぇ……。