少年VS『学校のあいつら』-2
『おい、おまえら!!!』
沈黙を続ける生徒達。
『国を………変えないか?』
――いきなり革命発言!?
――あぁもう、あいつが育った環境を知りたいよ……。
『この世の中は腐ってる……。』
――おいおい、どっかで聞いたことあるぞ!!
――デ〇ノートなのか?最近デ〇ノートを読んだのか!?
『……なあ、静かにしてくれないか?今はテスト中なんだよ。先生にまであんな事をして……後で絶対君は先生達に呼ばれるだろうね。』
―――あ、あのイヤミっぷりは…このクラスの学級委員!
――ダメだ!死ぬぞ!!
『………フフ。後悔しても知らねぇぞ!!』
『う、や、やめ…ギャアア!!』
少年は学級委員の解答用紙をビリビリに破いた。
ガキかよ。
『あ……う……テストが……テストが……。』
――あーあ可哀相……あの学級委員、勉強だけが取り柄だったもんな……。
――あいつどーするんだろ……。
『さあ、おまえら!!オレに忠誠を誓え!…オレが必ずこの腐った世界を……!』
――キーンコーンカーンコーン
『……ちっ、メシの時間だ……。今日は屋上へ行くか…』
そう言い少年は、自分の弁当を持ち、教室を後にした。
教室はテストが終わった緊張感か、少年が出ていった解放感かわからないがざわめきはじめた…。
すると二人の少年がベランダに出てきた。
『なあ…お前テストできた?』
『いや全く………。』
『あいつ……うざくね?てかどう考えても……頭イカレてるとしか…。』
『だよな……。』
その頃…屋上で弁当を食べている少年は……。
『……玉子焼きうまっ。』
先刻の事はもうどーでもいいらしかった。