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俺と俺様な彼女
【コメディ 恋愛小説】

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俺と俺様な彼女 〜7〜-3

「いい子だったじゃん。」
「ああ、そうだな。」
「お前にはもったいねーよ。」
「うるせぇよ。」
「でもやっぱりお前はああいう性格の子じゃなくて先輩みたいな尻にしかれるような人が似合ってるよ。」
「ほっとけ。」
「ああ、それとお前があの子と話してる間、クラブの先輩にメールで聞いたんだけどよ、今日先輩休んでるらしいぞ。」
「本当か?」
「ああ。どうする?帰りに様子見に行ったらどうだ?」
「…いや、止めとくよ。会っても何話せばいいかわかんねーし。」
「そうか。」
「わざわざすまんな。」
「気にすんな。」
こういう時、こいつの存在はとてもありがたかった。


ぼすっ。
家に帰っても何もすることがないのでとりあえず寝る。勉強?知るか。
「何時だ?」 4時40分…
「先輩今頃何してんだろう?」
今日なんで休んだんだろう?風邪か?それとも俺に会いたくないからとか?・・・だめだ、どんどん悪い方向に進んでいく。
最終的に先輩が今日休んだのは俺を殺す計画を練るため、というところまで思考が進んだところで携帯が鳴った。
「誰だ?憲一か?」 着信相手は・・・先輩!?
「も、もしもし、先輩?あ、あの俺」
「ごめん、数兄。俺。」
「なんだ、貴人君か。てかなんで貴人君が先輩の携帯に?」
「今姉ちゃんはシャワー浴びてる。なあ、数兄何があったの?昨日家に帰ってから姉ちゃん今まで見たことがないくらい落ち込んでるんだよ。」
先輩と貴人君には悪いが先輩が落ち込んでるというのを聞いて少しうれしかった。
「まあ、その、喧嘩したんだよ。」
「やっぱりか…。何があったの?」
「まあ、その、」
「!?っと、やばい。姉ちゃん出てきそうなんだ。もう切るよ。最後にひとつだけ聞かせて。」
「ん?」
「数兄は姉ちゃんのことまだ好き?」
「・・・ああ、好きだよ。」
「わかった。姉ちゃんのほうは俺が何とかするよ。」
「あ、ちょっ」
ブチッ、ツーツー
「最後に気になること言って切りやがった。」
あの先輩を何とかするって・・・無理だろ。まだライオンをベジタリアンにするほうが簡単だよ。
まあ、先輩も落ち込んでるっていうのがわかっただけありがたかったよ、貴人君。


「ごちそーさん。」
「数馬。」
「何だ、親父?」
「今度美人さんを家に」
「黙れ、エロじじい。」
こっちはそれどころじゃねーんだよ、馬鹿野郎。
「九時か、早いけど寝るか。」昨日あんまり眠れなかったしな。
ふう。……だめだ。寝ようとすると先輩の顔が出てくる。我ながら相当重症だな、こりゃ。
「だぁぁー、ちくしょう。寝れねーよ馬鹿野郎。」
誰に言ってんのか自分でもわからんがとりあえず斜め向かいにいるであろう憲一のせいにしておいてもう一回寝ようとした。が…


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