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淫魔戦記 未緒&直人
【ファンタジー 官能小説】

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淫魔戦記 未緒&直人 2 〜覚醒〜-2

「ほ。上玉じゃないか」
むやみに広いベッドの上に腰掛けた未緒は、そこで初めて痴漢を正面から見てぎょっとした。
自分と同じ−つまり、私立外崎学園の制服を着ているのだ。
顔立ちは付き合う女の子に困らない程度に魅力的で、とても痴漢を働くようには見えない。
「スタイルは好みだから顔が十人並みでもいいと思ってロクに顔も見ないで連れてきたんだが……美人で淫乱たあ、そそるねえ」
痴漢は制服を脱ぎながら、ニタリと笑う。
「そだ、名前は……」
「ふ……藤谷」
「未緒、だろ?」
痴漢に台詞を先取りされて、未緒は口をぱくぱくさせた。
「あんたと、友達。なかなか可愛いって男の間じゃ割と評判になってるぜ」
「そ、そうなの?」
「嘘ついたってしょうがないだろ」
痴漢はウインクした。
「俺は篁俊樹。色々問題起こしてるから、知ってるかもしれないが」
「……あ。確かこの間問題起こして停学になった人がいるって桂子が」
思わず、未緒はそう言っていた。
地獄耳である事を自他共に認める桂子が『どうしても、どうしても誰なのかが分かんないぃ〜っ』と悔しがっていたのがその停学を食らった人物だった。
「ああ、聞いてんのか」
篁俊樹は、今度はニヤリと笑う。
「ま、それはどうでもいいやな。それより、何だって満員電車の中であんな色っぽい声なんか出してんだ?おかげでやる気のなかった痴漢なんぞしちまったんだが」
「い……色々あって」
ここはごまかすしか手がない。
「ふうん……ま、おかげでおいしい目にありつこうってんだから、あれこれ言えないな」
俊樹は全裸になったが、どこを隠すでもなく堂々としている。
おかげで未緒は、目のやり場に困った。
「さ、時間はたっぷりあるんだ。まずは体の流しっこでもして楽しもうじゃないか」


体の見事さもさることながら、演技じゃないかと疑いたくなるような敏感ぶりに、俊樹は感心するばかりだった。
服を脱いでバスルームへ入った時点で、乳首はこちこちに硬くなっている。
ボディソープを泡立てて体へ塗り付けただけなのに、色っぽく体をよじる。
試しにボディソープがついたままの手を脇腹に軽く滑らせてみると、ため息をつきながらせがむような目線を送ってきた。
その妖艶さに思わず俊樹は未緒を引き寄せ、唇を重ねる。
見た感じではまるきりのすっぴんでリップクリームすらもつけてはいないようなのに、重ねた唇は甘く柔らかかった。
二度三度とキスして、その甘柔を楽しむ。
「ん……んん……」
俊樹の胸板で乳首が擦られるせいか、未緒が声を上げながら体を揺する。
身動きする度に何ともいえない良い香りが、未緒の体から放たれた。
それがボディソープでも香水でもなく未緒の体から立ちのぼる自然な匂いなのだと気付き、俊樹は再び驚いてしまう。
「いい匂いだ……それに、感じやすいんだな」
俊樹はわざと胸板を擦り付けて、未緒の反応を引き出そうとした。
時間をかけて焦らしに焦らして女の子の方を積極的に動かすのが、俊樹の得意技だ。
しかし、相手は欲求不満が溜まって悶々としていた未緒である。
俊樹の企みは、あっさりと潰えた。
ボディソープで体がぬめっているためにもどかしさを感じ、未緒は自分から体を擦り付ける。
「や……もっと……」
未緒はそうねだりながら手を伸ばし、俊樹を軽く握り締める。
「ね?」
ごくんっ、と俊樹は生唾を飲み込んだ。
未緒は俊樹の肉棒をしごきたてる。
「から、だ……洗わなくてもいいか?」
快感に腰を引きつらせながら、俊樹は尋ねた。
「なんか……今すぐ、欲しい」


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