俺らの明日SECOND-4
「マジで沖縄といったらなんだろうな。」
「サトウキビ?」
「ざわわ、ざわわ。」
「絶対言うと思ったよ。」
「あとはちんすこうとか?」
「日本語しゃべれ。」
「日本語だよ。」
「なんだよ、ちんすこうって。」
「クッキーみたいなもんだよ。ほら、これ。」
「へぇ、結構うまいじゃん。」
「買いだな。」
「あとはサーターアンダーギーだな。」
「だから日本語を」
「日本語だって。」
「沖縄の言葉だからな。」
「なんかかっこいいな。アンダーって。」
「目の付け所がおかしいよ、お前。」
「これか?」
「そうだな。」
「おっ、これうまい。」
「ああ、なんだろうな。菓子パンでありそうでなかった食感だな。」
「やばい、これはまりそう。」
「確かにうまいな。」
「おい、見ろよ。シーサー売ってんぞ。」
「これぞ沖縄って感じだな。」
「答え出たよ。」
「みんなで買おうぜ。」
「すいませーん、4つくださ〜い。」
「ふい〜、結構買ったな。」
「ああ、そろそろ集合場所に行くか。」
「その前に写真撮ろうぜ。」
「すまん、俺使い切ったから後で焼き増し頼むわ。」
「オッケ〜。」
「どんなポーズする?」
「全員で賢治に殴りかかってるところはどうだ?」
「断固拒否します。」
「肩組もうぜ、肩。」
「え〜、なんか微妙じゃね?」
「いいじゃん、青春っぽくて。」
「まっ、いっか。」
「すいませ〜ん、写真お願いします。」
「ほら、笑えよ。」
「笑ってるよ。」
「なんか口の端痙攣してっぞ。」
「気のせいだ。」
「あの人古典的なことしないといいけどな。」
「なんだよ?」
「撮る瞬間下に向けるやつ。」
「俺らになんの恨みがあんだよ。」
「バカップルじゃあるまいし。」
『撮りますよ〜。』
「1足す1は?」
「なんでお前が言うんだよ。普通撮る人だろうが。」
「いいから答えろよ。」
「「「「2〜」」」」
カシャッ