ココロ、何となく想い-2
22の女が、17の男に抱かれる心境って…最悪なのかな…?
そう思うと、瀬里奈が益々恋しくなった。
どんなに怖がられようが、罵られようが………
「やらせて。」
…俺は、瀬里奈を押し倒した。
後悔するのも、忘れて。
瀬里奈は、看護師だ。
偶々、俺の病室担当で世話をしてくれているだけ……。
一目見たときから、そう自分に言い聞かせてきた。
瀬里奈が、あまりにも俺の好みの女だったから………
160に満たない小柄な身長に、色白で華奢な細い体。
焦茶の髪は緩く巻かれていて、それを引き立たせるような優しい目鼻立ち。
これ以上ない程、瀬里奈は俺のタイプの条件を越えていた。
「遡君、よろしくね!」
それに加えて、素直で明るい性格。
彼女に、一目惚れをした俺が居た。
「瀬…里奈……!」
俺のことを、まるで初めて見た男のように見つめる彼女の目に欲情する。
早く…やらなきゃ。
「んっ!んむっ…」
何故か沸き上がる焦燥感…
彼女は靴を履いたまま、上体だけが横だおしになる。
こめかみを両手で押さえ、俺の名を呼ぶ薄紅色の唇を無理矢理塞ぐ。
以外にも、抵抗はない。
「は…瀬里…」
「さく…な、何よ……」
『抵抗がない。』『嫌がってない。』
涙が溢れそうになるのを見るまでは、そう思っていた。