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アッチでコッチでどっちのめぐみクン
【ファンタジー 官能小説】

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アッチでコッチでどっちのめぐみクン-6

「あ、あの、葵ちゃん……それじゃ……」
「……うん、来て……」
 恵は葵の許しを得ると、葵の中へ押し込むように沈めていく。
「くぅ……あふうっ……」
 葵の背中に浮かび上がってくる汗を、恵は腰を進めながら夢見心地で見つめていた。そのうちに恵のモノの先端に行き止まりまで進んだことを示す感触が伝わる。
「……気持ちいい? 恵クン」
「うん、すごく気持ちいい……」
 恵が出し入れを始めると、葵は枕の上に両手をついて喉を反らせる。最初に笛の音のような息を吸い込む音が聞こえたあとは、葵の声は次第に甘く柔らかいものに変わっていった。
「あっ、ああっ、あん、あん、あん、あうっ」
 葵の声が、半ば恍惚とした恵の耳の奥で幾重にもなって響く。その声に促されるように、恵は葵の最深部へと何度も何度も腰を突き込んでいく。
「あうっ、ああ、あん、あん、あん、い、いい、の」
 葵の両腕が支える力を失い、反り返っていた上半身が枕の上へと崩れ落ちる。葵は枕に肘を立たせて上から押し潰すようにして、恵の抽送に浮き上がりかかる身体をベッドに押さえつける。

「め、恵クン、あたし、も、もう、もうっ」
 葵の目からこぼれ落ちた涙が、枕カバーに吸い取られていく。
 恵は白くなりかけている意識の中で、自分の中から噴き出そうとしている物の気配を感じて、さらに動きが激しくなる。
「だ、だめっ、イッちゃう、イッちゃうよ、い、いっ」
「……うっ……くっ……」
 葵の叫び声の中に恵の吐息が混ざる。
 そして恵の耳に一瞬それらが聞こえなくなった瞬間……
「い、イク、イクゥゥゥゥゥッ!」
「うっ!」
 二人はそれぞれの中から大量のしぶきをあげて、身体を重ねたままベッドの上にゆっくりと沈んでいく。
 葵は自分の中へと注がれていく熱いものの気配を感じながら眠りの中へと落ちていった。


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