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アッチでコッチでどっちのめぐみクン
【ファンタジー 官能小説】

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アッチでコッチでどっちのめぐみクン-25

「あ、あの……何の御用で?」
 哲太はぎこちなく話しかけた。
「……実は……その……あっ、そのままでいてください」
 哲太がベッドから立ち上がろうとするのを、フローレンスと名乗った女性が引き留める。
「え? あ、はい」
 哲太が再びベッドに腰を下ろすと、ほっとしたようにフローレンスは息を吐き、ゆっくりと哲太の側に歩み寄る。
 フローレンスが近寄るごとに、微かな香水の匂いが鼻をくすぐってきて、哲太は少しボーッとしてしまう。

 フローレンスは哲太の目前まで来ると足を揃えて立ち止
まり、とまどう哲太の顔を見下ろしながら口を開く。
「あの……私を……抱いて、ください……ませんか?」
「…………………………は? 抱い、て?」
 少し長めの沈黙の後、哲太はそれだけの言葉をようやく口にする。
「……はい。今……ここで!」
 フローレンスが勢いよく全身を預けて哲太を押し倒す。
 哲太の体はフローレンスの軽い体に簡単に押し倒され、ベッドの上に女体の下で仰向けになった。
「ちょ、ちょっと!?」
 我に還った哲太がのしかかっているフローレンスの身体を押し返そうとする。しかし、鼻腔に侵入する甘い香水の匂いに思うように力が入らない。
「……お願いです。私を……抱いてください……」
 フローレンスはそうつぶやくと、哲太の首に両腕をまわし唇を重ねてくる。哲太の唇に微かにフローレンスの唇の震えが伝わる。

 柔らかな唇の暖かさと、脳髄にまで届いてくる甘ったるい香水の匂い……哲太の理性はあっけなく砕け散った。

 哲太は何が何だかわからないままにフローレンスの背中に腕をまわしていた。指先がドレスのチャックに触れるとためらうこともなく引き下げていく。
 はだけた背中に直に触れてくる哲太の両手の感触に、フローレンスがびくっと体を震わせる。
 フローレンスの身につけている物を一枚一枚脱がせるたびに、甘い香水の匂いに彼女自身の匂いも混じってきて、哲太をさらに本能的な行為へと誘う。
 
 気がつくと哲太はフローレンスの中へと侵入していた。
 目の前では哲太の十本の指に強く掴まれた白いお尻が揺れている。
 そのすぐ手前に視線を移すと、哲太の硬くなったモノがフローレンスの内壁を、引きずり出しては再び中へ押し戻すということを繰り返していた。

「あっ、あ、あっ、お、男の人のって……あ、熱い」
 フローレンスの甘い喘ぎ声が哲太の頭の中でがんがん響きわたっている。哲太はその声をもっとたくさん聞きたくなって、強く早くフローレンスのお尻に自分の腰を打ちつける。
「あっ!? ひっ、す、すごい、うっ、ああっ!」
 哲太のモノが、哲太自身覚えのないほどの硬さと太さでフローレンスの中を引きずりまわす。
 女の秘所から次々と溢れてくる液体は、滲み出た途端に結合部の外へとかき出されてしまい、ぴったりとくっついた哲太のモノの表面とフローレンスの中の壁を引き剥すことができないままその役目を終えていった。

 哲太はペース配分もなにもなく、無我夢中で腰を振り続けていた。フローレンスの全身から香る匂いが、哲太をただただ本能に任せた単純な動きに没頭させていた。
 そして、そんな野性に近い動きからでもフローレンスは強い快感を得ていた。身体の奥から伝わる男のモノの熱さが、彼女の喉から絶え間なく熱い喘ぎを吐き出させる。
「うっ、ううっ、うあ、ああっ、ああうっ!」
 それは哲太の昂ぶりを急速に限界へと導いていた。
「うっ!? くっ!」
 哲太は最後の瞬間が来たことを告げることもできずに、フローレンスの中へと大量の精を放出する。
「あ、ああっ! な、なに!? 熱い……熱いものが、私の奥、に……かけられ、てる!? ひぁ、ふあぁっ!」

 フローレンスは全身をがくがくと震わせた後、ゆっくりベッドへと崩れ落ちる。結合が解かれ、フローレンスの中から哲太の放った液体がこぼれ出す。


 第7話 おわり


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