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fantasy ability
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fantasy ability・6‐“覚醒”!そして、無意識の中の会話‐-2

‐食堂‐


「お早うございます、皇希君、織音様。」

と、梛さん‥‥普通?

「起きたか。」

と、誠慈さん‥‥なんか無愛想

「お早う〜♪」

と、薫さん‥‥常にテンションが高い

「‥‥お早う‥ございます。」

と、咲‥‥いつもわからない

「お早うございます、皇希様、織音様。」

と、凛‥‥優以上に真面目だ

「お早うございます。皆さん。」

軽く挨拶をし、椅子に座る。すぐにメイド‥‥もとい式神が朝御飯を持ってくる。

「‥‥皇希君?」
「何ですか、梛さん?」
「‥‥どうして、心が読めないのかしら?」
「さぁ?知りません。」
「そう。それはそうと、昨日は大丈夫だった?」

急に、話の話題を変えてきた。何故?‥‥

「大丈夫でしたよ。織音や優、それに咲に助けてもらいましたから。」
「そう。なら、いいわ。‥‥皇希君、“戦い”をしているけど、貴方はまだ“決断”してないのよ?」
「‥‥知ってます、しかし、何もしないのは“逃げている”感じがしてしまって‥‥。」
「自分に“力”が無いのがそんなに悔しいの、皇希君?」

‥‥‥‥。

「‥‥梛さん、俺には“力”なんていりません。欲しいのは、‥‥。何でもありません。」
「何が欲しいかしら?私達で出来る事なら、叶えてあげるわ。」
「‥‥きっと、出来ませんよ?」
「‥‥‥‥。」

‥‥そう、俺が欲しいのは、……だ。勿論、無理に決まっている。だから、何も望まない‥‥。

「‥‥貴方の心が読めないって、絶対に嫌ね?」
「‥‥何故です?」
「何故なら、一言で言うと“恐怖”‥‥又は“不安”かしら?」
「‥‥そうですね、不定はしませんが、そうでもありません。」

「「「「「「「「じゃあ、一体!!!?」」」」」」」」

俺以外の全員が一斉に喋った。

「‥‥黙秘権を使用します、殺されていいません、絶対に!」
「‥‥‥‥わかったわ、皇希君。織音様みたいに頑固な所があるのね。」
「ええ!俺は自分自身が“恐い”から‥‥。」
「そうかしら?‥‥貴方はまだ“幻(現実)”を完全に受け入れてないでしょう?」
「っ!!黙っててくれませんか!!!?」
「‥‥図星のようね。“自分”が嫌いでもあり、恐怖でもある。違うかしら?」

〈ガダンッ!!!!〉

「貴方に何がわかる!!!」

俺は、おもいっきり円卓を叩いた。‥‥腹立ってきてしまう。

「‥‥‥ごちそうさまです!」

そう言い残し、俺は椅子から立ち上がり、自室へと帰った。


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