投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

fantasy ability
【その他 その他小説】

fantasy abilityの最初へ fantasy ability 49 fantasy ability 51 fantasy abilityの最後へ

fantasy ability・6‐“覚醒”!そして、無意識の中の会話‐-11

「えっ?」

二本の鋭く速い白線が、二人に捉えて近づく。

〈ヒューン!〉

織音は皇希の後ろから、それを見た。織音は避けようとするが、体が思うように動かない。

「!!??」

〈ギイィン!ギイィン!〉

二回鈍く深い低音が辺りに響く。もちろん、それの音は皇希と織音のバリアーが白線を防いだ音である。

「くっ!」

しかし、織音はその反動を受けきれずに、後ろへと転がり滑っていった。
一方、皇希は後ろから攻撃にも関わらず、その場に立っていた。

「‥‥誰だ?」

皇希は後ろを向くと同時に、低い声で言った。

「‥‥やるねぇ。俺の攻撃を只のバリアーで防ぐとは。」

そう言った“敵”は、ある武器を持っていた。その武器はクナイだった。
そう、いつぞやの皇希を襲った敵だった。

「あれから、お前を倒すチャンスを無くしてしまったよ。しかし!今が、そのチャンスだ!これは、バリアーでは防げない筈だ!」

〈ヒュン!ヒュン!ヒュン!〉

敵はクナイを投げた!

「当たるかよ!」

〈ギィン!ギィン!〉

皇希は素早く片手剣を出し、クナイを弾いた!

「‥‥くっくっくっ!いいのかな?もう一本は?」

そう、残りの一本は、皇希の左の後ろにいる織音に向けられていたのだ。

「くそっ!」

〈ザクッ!〉

「ぐっ!」

皇希は左腕で防ぐ。

「皇!?」
「おお!紳士だなぁ。」

すると、皇希は敵に近き、片手剣で斬りかかる。

〈ヒュン!!ヒュン!!ヒュン!!〉

とても怪我をしていると思えない速く鋭い斬りだった。

〈スカ!スカ!スカ!〉

しかし、敵は簡単に避けた。

「どうした、当たらないぞ?」
「‥‥くっ!」
「‥‥ふふふ、ははは、あーはっはっ。」

敵は急に笑い出した。


fantasy abilityの最初へ fantasy ability 49 fantasy ability 51 fantasy abilityの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前