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「水面に浮かぶ月」
【ファンタジー 官能小説】

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「水面に浮かぶ月」-5

「こっちのほうがしょっぱいなあ。」
「やっぱ海のもんだからじゃねえ?」
げらげらと笑いながら私の体を蹂躙していく男達。悔しくて、涙が出る。
やがて私の股間を舐めていた男が身を起こすと、かちゃかちゃと音を立てて肉の凶器を取り出した。太く大きなそれは私を汚そうとそそり立っていた。
「じゃあ、早速いただくか。」
いや・・いや・・っ!!
「うんんっ!!んんんっ!!うううーーーーーっ!!」
叫んでも、暴れても許してはもらえなかった。
私の両足を割り裂き、その凶器は私の襞の中に容赦なく埋められていく。
「ううんっ!!ううーー!!」
「おお、かなり絞まるぜ。いい感じ。」
「じゃあ、俺は口をもらうか。噛むなよ?」
男が私の上に跨り、私の口からシャツを取ると叫ぼうとした私の口の中にその醜悪な棒を入れてきた。
「んーーー!!!むぐぅっ!!む・・っ!!」
パニック状態に陥った私が男の肉棒を噛み切ろうとするより早く、頬を指で挟まれてそれもままならない。
「うお。口の中も程よくひんやりでなかなかいいぜ?仕込めば結構いけるかも。」
男達は遠慮なく腰を振って私を陵辱した。無理やり犯される私の襞はひりひりと痛み、犯される顎は痛みで痺れ、頭は容赦なく揺さぶられて気が遠くなりそうになる。
悠二・・悠二・・・助けて・・・。
心の中でどれだけ呼びつづけても悠二が立ち上がることはなかった。
「む・・むぐ・・ん・・・。」
「うお・・絞まる・・。いきそ・・。」
「俺も・・・。」
私の体の中で男達が膨れるのがわかった。
そんなところは悠二と同じだなんて・・。
ひたすら泣きつづける私の事なんかお構いなしに襞の中で熱いものが迸り、口の中に生臭い粘液が広がった。
「う・・うえ・・っ・・げほっ・・・」
激しくむせる私からようやく男達が離れる。
悠二・・。
波打ち際の悠二を見るとまだ倒れたままだった。
「ゆ・・じ・・。」
手当てをしないと・・。
「じゃあ、俺、今度はま○こな。」
悠二のほうへにじり寄ろうとした私の腕をさっき私の口を犯した男が掴んだ。
「い・・いや・・もう・・いや・・。」
恐怖に震え、首を横に振る私の事なんかお構いなし。
「じゃあ、俺今度は口もらおうかな。」
「いや・・いやっうぐぅっ!!」
今度は四つんばいに引き倒されて口の中に汚れた男の肉棒が突き入れられた。そして、後ろから腰をつかまれたかと思うと私の口の中で欲望を放ったはずの凶器がまたかたくなって突き入れられる。
「今度はもう少し長くもつだろうからな。楽しめるぜ。」
「こんな機会滅多にないしな。思いっきり楽しんどこうぜ。」
砂まみれの乳房がわしづかみにされ、ざらざらと痛みを伴いながら乱暴に揉まれる。
悠二・・・。
私は、もう、悠二とは抱き合えないことを知った。

うっすらと朝日の気配が海岸に迫る頃。
白濁まみれの私ともう動かない悠二を残して男達は去っていった。
「悠二・・・。」
海に帰らなければ・・。陸に上がった人魚は生きてはいけない。
「悠二・・。」
助けないと・・愛しい人・・・。
弱々しい腕の力だけで悠二の元へと這って行く私の足は朝日が昇るごとに徐々に鱗に覆われていく。冷たい悠二のそばにたどり着く頃には、それは傷だらけの尾びれへと変化していた。
「悠二・・・悠二・・。」
冷たくなってしまった悠二はもう、息をしていなかった。硬くなったその体を抱きしめて私はすすり泣く。
「悠二・・お願い・・起きて・・・。ねえ・・・悠二・・・。」
悠二を抱きしめた私には、ほんの2mほどの海がもう帰れない遠い故郷のようだった。
「悠二・・・。」
日が昇る。そのままで鱗が乾けば、私は生きたまま腐れて死んでしまう。
「悠二・・・。」
わかっていても・・・もう、海には帰れなかった。
私は悠二を抱きしめたまま砂浜に身を横たえた。瞳を閉じれば、瞼の裏に昇りゆく朝日が映る。
そのぼんやりとした光は、水底から眺める水面の月のようで。
記憶の中の月に抱かれながら、私は砂に帰った。


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