今は。そしてこれからもずっと・・・-16
かちゃかちゃとベルトを外してズボンを降ろす。
そして傍らに置いておいた椅子に腰掛ける。
「舐めろ。」
「えっ…はい…」
戸惑う蒲乃菜を俺の前に跪かせて俺のペニスの前へ誘導する。
赤黒くグロテスクな俺のペニスに蒲乃菜は顔を背けそうになるが、
俺が蒲乃菜の顔を押さえてそれを許さない。
「…ん…ふ…く…」
ぺちゃ…くちゃ…
そして俺の言った通り蒲乃菜はそれに舌を這わせ始める。
ぺろぺろと鮮やかなピンク色をした舌でペニスを舐めあげていく。
ちろちろとした弱い快感だったが、その遠慮がちな刺激が逆に俺を満足させた。
温度の高い蒲乃菜の舌が冷たい俺のモノを暖めていく。
「よし、いいぞ。そのままだ…」
俺の股の間で顔を動かして舐めつづける蒲乃菜。
それを睨むように見ているしか出来ないあの男。
「…どうだ。いい眺めだろう。自分の恋人が他の男のモノをしゃぶっているってのは。
ふはは…こいつはなかなか上手いぞ。蒲乃菜は実は他の男と練習してたんじゃないのか。」
「ち…違います!」
フェラチオを中断して蒲乃菜がその言葉を強い口調で否定する。
「やめるな。続けろ。」
「は、はい…」
蒲乃菜は再び俺のモノに舌を這わせる。
蒲乃菜の柔らかい舌から垂れた唾液が俺の先走りと混じり、床を濡らしていく。
俺は再び男に視線を戻した。
「どうだ?感想を聞かせてみろよ。」
「…も、もうやめろぉ!蒲乃菜に触るな!この悪魔め!」
「ほう。俺が悪魔か。そのとおりだ。しかしそれはお前もじゃないのか。
いや、お前だけじゃない。この世の男は全部そうじゃないのか。」
「俺はお前のように振られたからといってお前のような事はしない!
お前みたいな負け犬の最低野郎と一緒にするなぁ!。」
「ならお前はなぜ犯される恋人を見て、股間を膨らませてるんだ?」
「…っ!?くっ…蒲乃菜…」
俺は叫ぶ男に真理と言うものを教えてやった。
図星を指され絶句する男。
「ふん。情欲に負けたお前も俺も同罪だ。」
「知ってるか。こういうレイプ事件てのはその場所にいるだけで同罪なんだぜ。」
「くそがぁ!絶対に!お前を殺してやる!絶対に殺してやる!」
怒りを露にして俺を睨みつけ、縛り付けられたまま暴れるその男。
俺はそんな滑稽な場面を見て思わず顔がにやけた。