〜甘い果実〜-20
「…本当に、良いんだな?」
心配して掛けられた再度の問いかけに、リグは決心を固めた。
「うん…。ボクを、リーフグラウウェンを…ケインちゃんのものにして…」
彼女の決意にケインは力を込めて抱きしめることで応えてやる。
「…ああ」
ゆっくりと、腰を押し出していく。
「うっ…」
「痛いだろうが…我慢してくれ。出来る限り優しくするから」
宣言したとおり、まだ幼い花びらを押し割り分身を沈めていく。すぐに軽い障害に突き当たる。
「う…くぅ」
「深呼吸して、力を抜くんだ」
涙目になりながらもリグが頷いたのを確認すると、再び力を込めた。すぐに何かが弾けとんだ感触とともに、先端が最奥へと達する。
「うあぁぁぁぁんっ」
破瓜の痛みにリグの顔が歪んだ。
「…………」
男であるケインにリグの苦痛は判らない。出来るのは彼女の苦しみを気遣い、今はただじっとしてやるだけだった。