〜甘い果実〜-18
「ボク…どっかおかしくなっちゃったの……?」
「いいや。それは『イク』と言って、気持ちが良かったってことなんだよ」
リグの不安を取り除いてやるべく、出来得る限り優しい声で教えてやる。
「『イク』…?」
「ああ。それだけ、リグは感じてくれたということだ」
「………うんっ」
はにかむようにして微笑むリグに、ケインはもう堪えきれなくなった。
「リグ…」
「え、あ…?」
「それじゃあ、次にいくぞ」
いったん起き上がると、はちきれそうに硬くなっている分身をズボンから取り出す。
「えっ…ひゃあっ」
それを目にしたリグはあられもない悲鳴を上げた。やはり男性器をはじめて目にする衝撃は大きいのだろう。
「……怖いか?」
さすがに気の毒になったケインが尋ねると、リグは少しの間を置いてからふるふると首を横に振った。
「うっ、ううんっ」
そう言うが声は震えている。
「…無理しなくて良い。何だったら続きはまたの機会にしても良いんだぞ」
はじめてつづきで無茶をさせるのは気が引ける。そう言って立ち上がりかけると、リグが素早くケインの腕に手を添えた。