〜甘い果実〜-17
「あ…はぁ、ぁ………」
「…そんなに良かったのか、リグ」
「は…あふ……ぅ」
ケインの問いに答えることなくリグはぼんやりと天井を見つめたまま肩を上下させている。口元にはよだれが一筋、垂れていた。
少しやりすぎたか…そう思うケインはキスをしながらよだれを唇で拭い取っていく。
「あ…………はぁ、ああ……ケ…イン、ちゃん………」
ようやく落ち着いたのだろう、まだ喘ぎながらもしっかりケインを見返してくる。
「大丈夫か、リグ」
「あまり…大丈夫じゃないかも……」
「何かあったのか?」
「ん…」
リグは言いにくいのか、ぽつぽつ話しはじめた。
「あの、ね…ケインちゃんに舐められているうちに、ボクのお腹がじんじんってなってきて、そしたら…頭の中で爆発があったみたいになっちゃって……」
「…………」
「何だか、空を飛んでるみたいにふわふわってなったの…」
なるほど…ようやくケインは理解した。
リグは初めての絶頂を体験して戸惑っているのだ。